新築の住宅の着工は、前年まで100万戸を超えていたが、昨年は約28%減の約
79万戸となった。特に分譲マンションにおいては前年比58%も減少し、約7万7千
戸となって統計を取り始めた85年以来最低の水準だそうだ(国土交通省発表。朝
日新聞1月30日朝刊参照)。

 これに比べ中古・リホームは活況のようだ。

 過去に何べんもこのブログで指摘したように、日本の住宅市場は新築を中心に
していた。それは景気対策の一環として推進された。確かに新築住宅には、家電
製品・家具製品その他周辺の業者にも影響が及び、景気対策としては手っ取り早
い政策であった。

 しかし、日本の住宅はマンションも含め数百万戸も余っているといわれている。
その余っている住宅をリホーム等して市場に出す政策が必要だ。中古・リホーム
が活況ということは、ようやく目が覚めたかという感じだ。

 この度、住宅版エコポイントの制度が法制化された。断熱性を高める改修や省
エネ仕様の新築住宅にポイント(1ポイント1円分)を与える。新築は30万ポイント、
リホームは上限15万ポイントで、窓・外壁などが対象。同時にバリアフリー改修
をすれば最大5万ポイント加算する。

 益々中古市場が活発になることを期待したい。サラリーマンがはじめから高い
新築の住宅に手を出して支払い不能に陥っている。中古のマンションは新築の
6.7割で手に入る。もういい加減新築神話から脱却しよう。

 現政権が中古・リホームに重点を置いた政策をすすめると明言している。遅
きに失した感もあるが、期待したい。

 ※エースマンション管理士ホームページhttp://acemansyonkanri.law.officelive.com/

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