「経営改善は経理から」とか言いますが、本当でしょうか?
経理は営業活動の痕跡を記録したもので、税務処理などに使うものです。
確かに納税額を減らすことは出来るかもしれません。
無駄な出費は抑えられるかもしれません。
だから、僅差で赤字だった決算書を黒字に持ち込むことも出来るかもしれません。
無駄を省いた経費で、将来への投資も出来るかもしれません。
結構なことです。・・・が
それが経営改善の本質でしょうか?

経営の本質は「良いサービス(モノ)を、可能な限り高い値段で販売する」事です。
高く売るためには、高い品質が求められるかもしれません。
他所よりも早く、多く作ることが求められるかもしれません。
高く売るには、便利さや丁寧さも求められるでしょう。

それを経理作業で創出することが可能でしょうか?

それらの商品販売力(企業価値)は、数字をいじっくっても得られません。
それを得るには、企業風土の改善が必要です。
細かい数字には捕らわれず、顧客欲求を捕らえて供給していく姿勢が求められます。

ホテルとりわけレジャーホテルには、この顧客欲求を感じ取る繊細な神経が必要です。

景気は回復していると聞きます。
今こそ、安売りで生き延びるのをやめるときです。
金融情勢も好転しています。
的確な再投資を行って、顧客消費単価を上げつつ市場を拡大する姿勢を見せましょう。
そうです!今こそ攻めに転じるチャンスです。