皆さんの組織はモスクワの旧共産党の政治局と同じ状態になっていませんか?

組織や人材育成にとって一番難しいのがトップによる

コマンド・アンド・コントロールと多様的と言われる個人の

独創性とのバランスをどう取っていくのかが常態的な課題となります。



ここで失敗すれば、組織の機能不全を引き起こしてしまいます。

僕も人材育成を専門的に行っていますが管理における適正水準は

本当に難しいと思います。



すべては、自社を取り巻く状況と個人の状態によって様々ですが、

統計モデルやコンサル会社が推進するアルゴリズムによる人を機械的に

管理するシステムは使い方を誤ればとんでもないことになってしまう。



基本的なことを言いますと、人の活力、組織の活性を考えるのなら、

中央集権管理を最小化すれば、活力は最大化します。



これは、権限を一極集中することではなくて、分散化することによって、

組織の生産性は必ず良くなりますが、しかし、ひとつ言えることは、

前提要件として、組織のメンバーがすべて何が正しくて、

何が正しくないかを理解しているプロ集団であることです。



部分最適な発想ではなく、常に全体を俯瞰でき、全体最適を考えられる

メンバーであることです。


殆どの中小企業では、ここまで到達していないので、エンパワーメント

(権限委譲)は難しいと言えるでしょう。


ここで一つの命題ですが、正しいプロセスを構築することです。

従来は結果重視であったが、プロセス重視に変革するのです。

これらを組織の文化として定着させるのです。

社員として何が正しくて、何が正しくないかを明文化することです。

そして、理解を定着させ、それに準じた行動をさせ、マネジメントする。


これらを繰り返し、繰り返し行い、正しさ、美しさを追求する。

臨界点を超えれば、クリティカル・マス、質の向上は計れます。