現在、㈱コマースフィールズの加藤として、栃木県日光市中心市街地の一つ、今市(イマイチ)中心市街地に活性化策を立てる為に通っています。

 現日光市は、平成18年3月20日に2市2町1村が合併し、新たに誕生した街です。今市市(日光街道の宿場町)、日光市(東照宮等で有名な門前町)、藤原町(鬼怒川温泉で有名な温泉街)、足尾町(旧足尾銅山の炭鉱町)、栗山村(湯西川・川俣・奥鬼怒温泉や平家落人伝説)が合併したのです。

 合併後の中心市街地って何処を指すことになるのだろうと、一般的には思うのは当然のことといえます。
 
 旧日光市・旧藤原町は、確かに世界遺産を有する日光地区や奥座敷の鬼怒川温泉を有する藤原地区も全国的に、更に海外からの観光客にとっても有名な観光地となっています。かえって今市の方が余程の人でなければ知らないのではないでしょうか。しかし、歴史的にはここが日光街道の宿場町であり、歴代徳川将軍もここに宿泊をしてから出発したのであり、当然のように江戸の時代から、中心地として発展してきたのです。この街を分岐に、日光へ、そして鬼怒川へと続くのです。
 日光街道(現国道119号線)に「日光例幣使街道」が合流するのも、ここ今市です。日光杉並木もこの今市中心街(約400~500m)を除いて天然記念物として保存されています。(今市中心街の街道に杉並木がないのは、一説によりますと宿場町として発展していた街には不要であったとの事???)必然的に現日光市では今市地区が中心街と位置づけられることになるのです。

 現に新生日光市の総合計画でも、中心核を今市市街地、副次核として日光市街地や鬼怒川温泉市街地が位置づけられています。

 今市では過去に幾度も中心市街地活性化策が立てられてきました。しかし、殆どが実行されないで今日に至っています。(例外として、JR日光線の今市駅前区画整理事業はほぼ完成されています)この様な歴史と繰り返されてきた事業計画を、又今年度かけて新たに策定する事となったのです。大変な事です。

 現在の進行状況と今後の課題などに関しましては、また次の機会に投稿したいと思います。