従業員を動機づける方法は、大きく2つに分けられる。
外発的動機付けと内発的動機付けだ。
外発的動機付けとは、いわゆるアメとムチであり、ほめる、叱る、認める、励ます、インセティブ、罰則など他人からの働きにより動機付けることを言う。
内発的動機付けとは、心の内から沸き上がるやる気により、自身が動機付けられることを言います。
内発的動機付けは、外発的動機付けよりパワーは高く、時に信じられない成果を生み出します。ノーベル賞を取るような発見や発明は、すべて内発的動機付けから生まれています。
経営者として大切なことは、自分が部下に対してどちらを期待しているかを明確にしなければならないということです。
なぜなら、外発的動機付けは、内発的動機付けを抑制するからです。
経営者の中には、自発的に考え、自発的に問題を解決することを期待しながら、トップダウン的手法で押しつけようという人がいます。
これは、矛盾しているということです。
アクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでいるのです。
思った通り進まないのは当たり前です。
まず、経営者は、自分がどういう組織作りをしたいのかを明確にし、それにあった動機付け方法を取らなければ十分な効果は期待できないのです。