自分の後継経営者として、ご自分の息子を育てると言う場合、大切なことは何でしょうか?
それは、
コツ1.相手の強みや才能を見極め、それを伸ばそうとすることです。
人は、他人が認知すること、注目することは、その部分を強化します。短所に注目すれば、短所が強化されます。よく、「厳しく育てる」と言って、自分の息子を叱って指導しようとする人がいます。それで、経営者として一人前になるのは4人に1人です。
なぜなら、私たちの無意識は、人から指摘されたことを強化するからです。
叱れば叱った短所や行動パターンが強化され、また、同じ失敗を繰り返すようになるからです。それをはね除ける強い意志のある人だけが一人前になれるだけです。

コツ2.期待は裏切られるものであることを自覚し、相手の成長を信じることです。
「期待」とは、期待する方の勝手の思いこみであり、期待される方は何をどの程度期待しているかを常に念頭にある訳ではなし、人は強みと苦手なことは皆違います。
「期待」とは、期待する方は得てして自分が得意なことや自分が成功したことを期待しがちです。
期待される方の得意なことや強み、才能を無視していることがほとんどです。
期待は、裏切られるためにあるのです。