自己実現的人間の16番目の特徴は、「自己実現における二分性の解消(出所:改訂新版 人間性の心理学 A.H.マズロー著 小口忠彦訳 産業能率大学出版)」です。
「自己実現における二分性の解消」の内容をマズローの著書「人間性の心理学」から一部抜粋すると、
・昔からの問題である情緒と知能、理性と本能、また、認知と動機の対立はそれらが敵対物というよりは協働作用をしている健康な人にあっては、消滅するのが見られた。
・健康な人においては利己的であることと利己的でないことの二分性はまったく消え失せてしまう。
「二分性」とは、矛盾するということです。
自己実現的人間は、すべてをあるがままにとらえ、すべてを許容し、物事の本質を見極めようと深く根気よく考える習慣がある。短絡的に安易に考えない。一般論に妥協しない。
自己実現的人間は、二分性(矛盾)を解決することが「人生の真の勝者」になることを知っているようです。
また、我々一般人は、矛盾があると諦める傾向が強いですが、自己実現的人間は、人が諦めるような難しい問題に出会うと還って意欲が湧いてくるようです。
商売の成功の鍵は、二分性の解消にあると思います。人々が諦めてしまうような問題に成功の影が隠れていると思います。我々は、この二分性を発見したら、その解消に情熱を傾けなければなりません。