政府が行う経済成長戦略には、歴史上、大きく3つに分けられると思います。
日本型公共投資戦略、米英型金融成長戦略、欧州型需要創造戦略の3つです。
日本型公共投資戦略は、政府による建設投資、いわゆる公共事業によって経済成長を計るもので、最も有名で成功したのが、田中角栄内閣の日本列島改造論による公共投資であり、その後80年に入り、世界同時不況になる中、日本だけが経済成長をとげることができたのもその遺産と言えます。
ジャパンアズナンバーワンなどと言われたのもその成功のおかげです。
それに対して、米英型金融成長戦略とは、デリバティブやサブプライムローンといった金融商品で金融市場を活性化させ、それによって経済成長を計るものです。
また、欧州型需要創造戦略は、公共サービスの拡大による雇用の確保や子供手当など国民に直接お金を配布することにより需要を喚起し、景気を良くしようとする方法です。