上昇志向が強く、管理職になった人に多いのは、「上司はこういう役割」「部下はこうあるべきもの」といった「・・・すべき」「・・・でなければならない」などの規範意識が強いことです。
しかし、部下の方は必ずしもそんな価値観を持っているとは限りません。そんな上司を見て「管理職になっていきなり威張るのかよ」とか、「そんなお堅いこと言うなよ」とか思っているかもしれません。
規範意識を持つ管理職は、その規範意識により自分自身にプレッシャーを与え(鼓舞し)、規範意識を部下に押しつけようとします。規範意識の低い部下は、なんとなく抵抗するなり、無視するなり、中には上司の言っていることが理解できなかったりする人もいるでしょう。
当然、管理職の無意識の中では、規範意識という強烈な意志と「部下に嫌われたくない」という思いとが葛藤を生じ、ストレスが溜ってきます。そうすると、ストレスから逃れるために無意識の中では、責任回避という防衛機制が働きます。それは、「会社が悪い」「上司が悪い」「部下が悪い」という言い訳をしてストレスを緩和しようと言う思考が無意識の中を知らず知らず巡るのです。そして、あるとき、上司の強烈な叱責のときなど、爆発的に言い訳となって出てきたりします。
また、こんな他人を責めている自分がいると気づいたとき、逆に「こういうことを思う自分が嫌!」と思い、自己嫌悪に陥ったりします。
そして、これらの思いは、無意識の奥底に沈殿し、グチャグチャになった嫌な思いだけがなんとなく残るのではないでしょうか!?
それが、私たちの人格を暗くし、人相を悪くするのです。
この状態を解消するためには、自分自身と対話し、無意識を癒す「無意識ヒーリング」をすることです。