掃除道とは、掃除を通して自分の人格向上を計ることですが、どうして掃除が人格向上に結ぶ着くのか疑問に感じるかも知れません。
古くは、お釈迦様も弟子に対する実践指導で、掃除の効用を説いています。
お釈迦様の弟子にシュリハンドク(チュッラパンタカ)という人がいました。シュリハンドクは、今で言う精神薄弱者になるのでしょうか。物覚えが悪く、数行程度のお釈迦様の教えも覚えられませんでした。そこで、お釈迦様は、シュリハンドクにひたすら掃除をしなさい。「自分の頭の中のちりやほこりを払うように、ちりやほこりを払いなさい」と掃除の実践を指導されました。シュリハンドクは、その通り毎日毎日、その掃除を実践することにより解脱することができ、後にお釈迦様の十六大弟子に数えられるようになりました。
最近では、イエローハットの創業者・鍵山秀三郎氏の呼び掛けにより全国で「掃除に学ぶ会」が活動し、掃除を通しての自己鍛錬が行われています。