この数年来中国の治安状況は、油断がならない状況になったように思われる。尖閣諸島問題に関連し、自由に日本語の使用もままならないとすれば異常状態と言う他ないが、中国で仕事をし生活されている皆さんにはくれぐれも注意して下さい。
騒乱や集団での争議(100人以上の)は2003年には58,000件、04年は74,000件、05年は87,000件、06年には10万件以上、昨年には17万件に達したとのこと。
以前も記しましたが、1972年9月以前の国交正常化前は、街中日本人大歓迎で何処でも「外賓」として扱われ、一般市民も日本人に対して極めて友好的でした。日本に対してだけでなく、あるアメリカ人が北京の友諠商店近くで、みすぼらしい恰好した中国の青年を侮蔑した様な言動をしたことに対し、その青年は怒り心頭、ナイフで刺してしまった。軽傷ではあったが、その青年は直ちに裁判にかけられ「国家的対外信用を傷つけた」として、直ちに死刑に処せられたとのことであった。今は正に様変わりである。
経験上注意点を若干下記致します。
1.「侮辱した」と誤解が生じるような言動は、厳に慎んでください。
2. 外出時レストラン等では、トイレに行く場合等手荷物は自分で携行するか、椅子カバー内にしっかり入れると共に、同行者に注意するよう依頼して下さい。
3.買い物時等、不用意に手荷物を足元に置くのは大変危険で、リレー式集団置引の被害に遭う恐れがあります。手で持ったままでいるか、又はカウンターに乗せて下さい。
4.散歩コースには、地方からの不特定多数の人達の集まる駅前や長距離バスターミナル等は避けて下さい。実は私は本来いろんな人間模様が観察できるこの様な場所に行くのが好きでしたが、そと都度中国の友人達から注意を受けました。
5.アパートにお住いの方に対し:入口の防犯扉はしっかり締めて下さい。アパートの敷地に入るには守衛がおり、建屋に入るには暗証番号があると思いますが、住人の中にも油断できない人がいるものです。私の北京の友人は以前、「旅行するので留守をお願いします」と隣人に依頼したが、何とその隣人にへそくりを盗られてしまったとのことです。
6.ホテルやアパート等で、夜中に大騒ぎしている人達がいる場合、直接注意するのは大変危険です(ひどい目にあったことあり)。必ず管理者や中国側責任者を通じて騒音防止の協力を依頼して下さい。
  最近日本での安全状況も悪くなったと言われていますが、殆どの一戸建ての家屋を囲む 塀は生垣のみだったり、容易に乗り越えられる高さだったりです。又、人気のない街角や郊外に自動販売機が置かれており、小さな建屋にATMがあったりしています。更に私の参加する各種の集まりでも手荷物預かり所はなく、バッグ等ホールの隅っこや椅子の上に置いたままです。まだまだ日本の安全神話は健在だと思われます。
 皆さんのご無事をお祈り致します。

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   柳沢経歴 http://www.nakatsu-bc.co.jp/komon/komon-2.html
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