2013年 6月の記事一覧

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13年06月27日 12時30分17秒
Posted by: yanagizawa
タイトルには合致しないが、健康管理は誰にも共通する問題と思うので、私の中国
各地での体力維持の経験を皆さんのご参考までに紹介しましょう。それ程足の速くない私は昭和26-8年の中学時代から、体力づくりの為にジョギングを始め既に60年余になります。目安の距離は3㎞余ですが、古い順に中国でのコースを下記しましょう。
☆1965-67年の北京駐在時代:崇文門近くの定宿、新僑飯店から東交民巷を西進すると、天安門前広場の東南角に突き当たるが、其処で折り返し新僑に戻る。略毎朝実行。
☆1980-81年の上海駐在時代:南京東路と外灘(ワイタン)の丁字口にある和平飯店の北楼が定宿だったが、毎朝南京路を西進し人民公園の北門をタッチして戻るコース。
☆1985-1991年北京駐在時は長安街の復興門に近い民族飯店を定宿にしたが、長安街を
東進すると国家首脳の居住する中南海の西南角に突き当たるので、手前でUターンして
ホテルにもどった(週に4-5回)。
☆1996-99JICAの仕事で、武漢の洪山体育館前の麗江飯店に居住したが、週に数回早朝
東進すると東湖の西南角(洪山礼堂や省人大がある)に出るので、そこでUターンしてホテルに戻った。大東門の新宜大酒店に引越した後は、武珞路を走ったり(週2-3回)黄鶴楼のある蛇山に行き東西縦断したりした(月2-3回)。
☆1999-2000JICAの黄土高原プロジェクトでは北京林業大学に拠点を置き、人民大学の
東側にある燕山大酒店公寓に居住したので、車の少ない中関村の東側を週2-3回走った。
☆2002-2004年の寧夏時代は、銀川の120㎞北方の黄河の大橋を渡れば内モンゴルと言う辺境の街、石嘴山市に居住したが、小さな市街地の中程にあったアパートより北上し、大橋手前でUターンした。大体退勤後週に2-3回だったが、砂ぼこりが多く難渋した。
此処は日本で言うゴビの砂漠の西南部に位置し、黄砂発生源の一つであった。
☆2005年会社立ち上げ協力で、上海西郊の宋慶齢陵園西側の古北新区に居住、人口の半分が日本人と言う地区であったが、樹木の多いこの地区を週に2-3回一周した。
☆2006-9年、大連開発区撫順路の東北電力のアパートに居住したが(童牛嶺の西側)4-500m南側にアンツーカーで舗装されたコースを持つ立派な体育公園があったので、毎朝そこ迄散歩し、一周すると共に、退勤後週に2-3回走った。

注意点としては、なるべく排気ガスの多い車道は避けること、これは日本でも同じですが、中国の友人達からは「人気のない通りは危険だから走るな」と言われたことです。

 以上長々と紹介したのは、読者のみなさんは中国各地に分散して居住されておられるだろうと推測したこと、及び何処に居てもその気があれば体力作りは可能だと信ずるからです。尚私は現在日本のさいたま市(旧浦和市の西北端)で生活していますが、1㎞西進すると、広々とした水田が広がり更に2㎞西側は荒川(堤防内にも水田が広がる)と言う自然豊かな地域ですので、毎日サイクリングをすると共に週に一回ジョギングをしています。掛かりつけ医者からは、自転車では大した運動にならないので、毎朝歩くかジョギング回数を増やせと言われています。
皆さん夫々の健康増進に成果がありますようお祈り致します。


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13年06月13日 14時13分57秒
Posted by: yanagizawa

 夏王朝前の伝説上の聖天子,尭(ぎょう)が身分を隠して、天下の情勢を視察した時ある老人が、歌ったと言う「鼓腹撃壌」については、高校時代に漢文の授業で学んでおり、多くの日本人はご承知と思うが、若しかしたら忘れているかも知れません。
1965年以来25-6年もの間中国各地で中国の人々の立居振舞を見てきた私には、この詩の意味は中国各地に共通し尚且つ昔も今もあまり変わらないなと思わされ、時々思い出しては一人苦笑したものです。「日出而作 日入而息 鑿井而飲 耕田而食 帝力何有於我哉」
(日が出れば仕事をし、日が沈めば休み、井戸を掘って水を飲み 、田畑を耕して食う。天子さま等ワシには関係ないよ!)この詩は十八史略で紹介されているが、伝承通りなら4,000年以上も前のことになるが、実際は覇権を競い合う春秋戦国時代に、遥か昔の平和な時代を追憶して作られたものでしょう。
 この詩には、人々が自由気ままに生きて居ながら、平和が保たれる理想の天下、国家
を描いています。種々の規制を嫌い又は無視したくなる中国人の気質も示しているでしょう。中国の“新幹線”は全て「和諧号」と命名され、車体に大書されているのも、今なお夢である中国人の追求する理想を表現していると思われる。無意識の中に周りの人々との調和を考えてしまう日本人とのギャップは甚だ大きいと言えよう。
 
 一方1978年末に鄧小平により、改革開放政策の大号令が下された時、同時に「これからは国の大門を開くので、良いものがどんどん入ってくるが、同時に悪いものも入ってくると覚悟すべきである」と述べられました。当時ある国営の貿易公司の総経理との懇談の折、その総経理は「鄧小平の談話の後半は不十分である。悪いものも入ってくると共に今まで眠っていた悪弊が目を覚ます、と言うことになろう」と述べられたが、正にその通りになっている。例えば、文革前は「中国にはハエとコソ泥はいない」と言われ、確かに中国に駐在し生活していても、ものがなくなる心配は不要であったが、何時の間にか「他人の物を盗るのは良くないが、盗られるのはもっと悪い」と言うのが常識になってしまった。人口が日本の11倍もあり、国土も25倍以上の中国は、全体としては世界第二の経済大国として自信を深めているが、モラル面では最早日本に追い付けないレベルまで低下してしまっている。例えば、日本に定住している中国人は、郊外の人気のない所に自動販売機が設置されていても、殆ど盗難事件にならないこと、又私の住んでいるさいたま市の郊外では、昔からの農家が自家製の野菜など道端に簡単な棚を作り無人販売しているが、とても中国ではこんな商売は出来ないと、驚いている。

 この様なモラルの問題は、環境汚染や汚職問題にも繋がり、目先の利益追求による成果より遥か大きな、計算不能とも言えるほどの社会的損失に繋がっているのは間違いないが、中国でそれに気づいている人達は少数派であろう。
今後とも注視していく必要があろう。

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13年06月03日 01時22分44秒
Posted by: yanagizawa
暫く教育シリーズを休んでいましたが、一つ重要なことを思い出し、紹介する次第
です。現在2020年開催オリンピックの東京招致活動が続けられていますが、都知事が競争相手のイスタンブールを揶揄するが如き発言をしたとして、批判されました。
 自社製品を宣伝する場合、自社製品の特徴や優秀さをアッピールするのは当然ですが、
同時に競争相手の製品の欠点をあげつらうことがあるものです。特に中国人営業マンは
この傾向が強いので、要注意です。私は35年間も長きにわたり商社マンとして、機械設備の輸出の仕事をして来ましたが、先輩より次の如く指導を受け、その通り実施すると共に、後輩達に伝承して来ました。
「一流の営業マンは決して競争相手を批判したり、競争製品の欠点を指摘したりしない。むしろ、彼等が自慢している点を是認した上で、ユーザーの求める機能や性能を事前に
調べ、我が社扱いの製品こそユーザーの求めに一番適合している点を、客観的データを以て極自然に紹介すべきである。時にはユーザーの導入計画が実際的でないと判明した時には、購入計画自体の中止や変更を勧めても良い。要はユーザーの立場に立って対応することだ」と言うものです。
 実際にこの様に立ち居振る舞うのは容易ではありません。販売目標やノルマとの関係で時には、気持ちとして前のめりになってしまうからです。
 以前にも若干紹介したと思いますが、長年付き合った中国の国営貿易公司のある優秀な担当者は、検討中の購入先夫々に、競争相手の製品との比較表を作って提供せよと何度か要求しました。この貿易公司は幾つかの比較表を受け取った後で、比較表を更に比較して最終的に何処から購入するか決めると言っていました。この様な比較表作成に当たっても、当然ながら上述の先輩助言は考慮しました。

 一方今でこそ、沢山の中国人が海外に出向くようになりましたが、以前は余程の強い必要性がないと、保有外貨が少ないこともあり、調達に関与する人達は海外に出られませんでした。そこで、設備の輸出契約書に研修生の受け入れ条項を入れ、最終ユーザーの操作技術者だけでなく、所管する役所スタッフ、貿易公司の担当者や時には銀行マンも招待し次の設備導入の前宣伝に活用しました。

 現場主義:大口ユーザーになる可能性ある客先には担当幹部にユーザー工場を見に行かせると共に、時には日本人担当者にも行かせました。与信限度の見極めの困難な中国では、現場に足を運び下見することは大変重要です。中国の幹部や知識人には現場主義をおろそかにする者も多いので、意識して注意する必要があります。勿論中国で製造された設備導入に際しても、製造工場のみならずそのメーカー製品の購入使用先も見分して、仕様通りの性能か、故障の有無や頻度、アフターサービスが良いかどうか等確かめる必要性は、論を待ちません。

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