先週は,月曜から金曜まで沖縄に出張だった。
例によって廃棄物の案件なので,ごみ処理施設をいくつか訪問した。
そこで,きわめて感覚的な話だが,ひとつ面白いことを発見した。

アメリカ軍のごみである。
沖縄本島は,広大なアメリカ軍基地が占めているが,そこから大量のごみが発生している。
それらは,民間の処理業者が処理している。
民間業者はパッカー車で基地に収集に行き,ごみを基地外の施設まで運び,そこで焼却処理している。
沖縄出張時には,ぼくらが焼却施設で待っていると,基地からごみ収集車が帰ってきて,ごみを降ろす。

降ろされたごみが,何か違うのだ。
何が違うのか。
組成ではない。組成分析なんかその場で出来る訳ない。
色か,形か,音か。
どれでもない。

臭いだ。
あるいは,匂いとするべきか。
嗅ぎ馴れている東京23区のごみとは明らかに違う,何か甘いような,アニスのような。
そうだ,アメリカのスーパーマーケットの匂いに近いかも知れない。

ごみというものは,地域や,季節あるいは,生活スタイルを映すといわれるが,臭い(匂い)に違いが出るとは。
ぼくにとっては,発見だった。