要注意です。規格化された数を売るマーケティングになると価格競争に巻き込まれます。数を売るためには、規格化した商品にした方が売りやすいです。買う側も買いやすいです。

ただしそこに落とし穴があります。規格化が進むと、どうしても価格競争になってしまいます。価格競争だけは避けたいと思っていても避けることができません。より激しい価格競争に入って行きます。

数を売ろうとすると、お客様や利用者から見て、買いやすいものにしなければならない。接客サービスや説明がいらないくらいセルフで購入できるというところまで商品・サービスの完成度を上げて行きます。その完成度が高ければ高いほど、売れて行くだろうという感じです。ところが完成度が高くなるに連れて競合他社も同様の商品・サービスを出してきます。そうすると、最後は価格競争が待っています。

価格競争に巻き込まれないためには、オリジナル性を高めないといけません。ところがオリジナル性の高いものほど、説明が必要です。それに市場に認められるためには時間がかかります。ユーザーが使用して口コミで広がらない限り、自社のオリジナル性が伝わりませんし、信用されません。

実際、今の世の中では徐々に規格化されたものを売ろうとする傾向が強くなっています。ネット販売などもその例の一つです。接客サービスや説明なしで、画面を見て選んでもらうという仕組みです。元々接客サービスが苦手だったり、人手を割くことができなかったところでは良いシステムかもしれません。

しかし、この販売方法では限界があります。数を売るには適しているかもしれませんが、規格外でオリジナルの商品を説明をしながら理解して納得してもらって買ってもらう商品・サービスに対しては弱いです。

規格化されたものは今までどおりセルフで購入すれば良いですが、ユーザーがそれ以上のものを求め出しています。それに対応できる商品・サービス、あるいは対応力を作って行かないと価格競争に巻き込まれ、利益が出ないという結果が待っています。

便利なればなるほど、価格競争に巻き込まれやすいのも事実です。一番安いところで買う方法がわかるからです。

数を売りたいのか、利益を出したいのか、オリジナル性を高めたいのか、マーケティング戦略の方向性をもう一度見直しても良いような気がします。

特に数を売るだけにならないように注意することが大切だと思います。

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