過去の常識や業界の通例を疑ってみること。
昔のノウハウが通用しなくなったかも・・・

例えば好立地と言えば、郊外の大型店の近くでしたが、その郊外店に勢いがなくなっています。特に小売業が厳しくなっています。

逆に町の中を見渡してみると、いつも営業時間の1時間前から人が並んでいる店舗があります。なんとそれはパチンコ店です。それも町中の1店舗だけに集中しているのではなく、何店舗も同じような状況です。実際、繁盛されているのか、利益を出しているかどうかまではわかりませんが、こんな不景気に行列ができている店というのはあまり見ません。

繁盛店を作ろうと思えば、繁盛している店の近くで営業するのが良いと言われてきました。確かにいろんなメリットを享受することができます。でも全く自店と関係のない業種でも繁盛している店の近くならメリットを享受することができるのかと言いますと、やはり何でも良いので人が集まるところというのは魅力です。

繁盛店が少なくなくなってきている、集客パワーのある店が少なくなってきているからこそ魅力度は大きくなっています。

だからマーケティング戦略でも今までとは違った視点で調査分析を行う必要があります。自店の近くや商圏内に何件のパチンコ繁盛店があるかどうかです。またそのような店の営業時間はどうなっているのかを調査します。

通常、小売業やサービス業などでは、追加投資を行って老朽化を防がないと集客力が下がって行きます。特に大型店の場合、後から出て来た競合店にどんどん売上を持って行かれます。それを食い止める維持費用という投資が必要となってきますが、実際にはそのような資金が出なくなっています。

ところがパチンコ店を見てみると、外観を直している店はあまり見ませんが、新台が常に入っています。店舗リニューアルを行わなくても台を替えるというリニューアルを頻繁に行って集客を図っています。

実は、この戦略が一番理想的な戦略です。店にお金をあまりかけず、商品やサービスにお金をかけたり、リニューアル頻度を上げるというのはお客様にとっては一番ありがたいことです。また行ってみたくなります。

パチンコ繁盛店が飽きられない仕組みがここにあるように思います。急に売上を落とすこともないと思われますので、しばらくは繁盛パチンコ店の近くが一番立地であり、有利なのかもしれません。

過去の常識を頭から外す、視点を変えることが必要だと思います。過去成功したマーケティング戦略に関しては疑ってみることも必要かもしれません。

一番立地は移動すると言われますが、商圏内一番店も変化しているような気がします。

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