採用面接では、人事部の担当者が面接をする場合と現場担当者が面接する場合があります。大手企業ほど、採用に関しては人事部任せです。どんな人が入ってきても一人前のプロにする仕組みを持っておられますので、一定の基準を満たす人を採用するようにされていると思います。

一方、中小企業では総務の方が対応されることが多いと思います。書類審査などがあり、面接へと進みますが、この時、企業側の姿勢が現れます。

即戦力が欲しい企業ほど、現場担当者が出てきます。部課長クラスの方が出て来て、自分の部署で採用して育成したいと思うような人材かどうかを計ります。
総務部や人事部任せではなく、人が欲しいと思っている部署の方が出席されて、合否を判定されます。

でもこの方が理にかなっていると思います。会社が採用するというよりもその部署が採用するといった感じです。採用した部署も責任がありますので必死に教育し稼げるプロを育成しようとします。

だから面接を受ける学生さんたちも対応を少し考えられた方が良いかもしれません。

総務部や人事部に対する面接と現場担当者が出て来る面接では少し対策が異なってきます。

現場担当者の方から見て欲しい人材とは、素直でやる気満々で考え方がしっかりとしていることです。特に自分で考えて答えを出せる人かどうかです。結果云々よりも常に自分ならどういう行動を取るのか、考えて仕事ができる人かどうかを見られます。

正しいとか間違っているとかではなく、自分で考えて自分の意見を導き出し、それを言葉にできるかどうかが大切です。

急に想定していなかった質問が飛んできますが、落ち着いて自分の頭の中で考えてから答えが言える訓練が必要かもしれません。

実際の職場では、「○○さんだったら、これどう思う?」という質問がよく出てきます。その時、自分の意見を言ったり、自分で企画書などを書けるようになることが理想です。

指示待ち状態ではなく、積極的に自分から仕事を見つけて、それを自分で企画し提案実行できる素養があるかどうかを判断されます。

中小企業ではローテーションを行い、いろんな部署の仕事を経験してもらうという余裕がないのが実情です。会社に入った瞬間、何でもやらないといけないというところが多いと思います。

「ハイ」の返事で、何でもこなしながら、成長できそうな人を探しておられるような気がします。

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