教科書通りの再生プランを作っても実際にそれを実行しない限り意味がないです。どんなに素晴らしい再生プランも結果が出て初めて、評価されることになります。

SWOT分析からアクションプランへの落とし込みの専門書もたくさん出ているようですが、その通りに計画書を作成したからといって再生できる訳ではないと思います。

再生プランはあくまでもプランです。アクションプランにまで落とし込んだとしても実行できないと良くないです。社内に社長以外の推進役の方が必要だと思います。この方の意欲で結果・成果が変わってきます。

SWOT分析からアクションプランへの落とし込みだけで安心していると後から後悔されるかもしれません。

実行できているかどうか最低月2回くらいはチェック・修正が必要です。まず1年間やってみてどうなのかその結果が大事だと思います。

またアクションプランや再生計画書は毎年書きかけて、実情に近いものにして行く必要があります。経営は日々変化し、1年経つと環境がガラッと変わっています。同じ条件が続くということはないです。

原材料費1%高騰しただけでも計画書の数値が大きく変わってきます。最初に作成したものとは大きく違っているくらいが普通かもしれません。

1年目は手探り状態です。固定費の削減から始まり、積極的な営業戦略を実施したり、資産を処分したりとたいへんです。ようやく1年後、再生後の数字が出てきます。その数字を元に2年目、3年目の計画書の数値の修正に入ることが大切です。

SWOT分析やアクションプランの内容よりも現場での推進状況が気になります。順調に軌道に乗られるところほど、書き換えスピードが早いのも事実です。最初に出てきた課題を早くクリアすること。クリアしてもそれに満足されずに、新たな課題を見つけさらに前に進むことです。

このサイクルが出て来れば、再生に近づくと思います。逆に心配なのは、当初作成した計画書をチェック・確認し合う状況が続いている場合です。

本当に現場の推進役の方の力にかかっていると思います。何としてでも再生してやるんだという気概がある方でないと務まらないと思います。

1年間やってみて、そこからさらに現実的な経営数値を導き出すことが大きな課題です。最初に作成したものが実情に合わなくなっているくらいが理想です。再生スピードを速くするためには、計画書の書き換えを速くすることです。

経営では1年前に作成したものが古いと感じるくらいでないと良くないのかもしれません。

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