この言葉を聞いた瞬間、この方は何とかなるのではと思いました。借りた借金は返さなくてはならない。それは私たち家族の責任だと強く思っておられるからです。決して逃げておられません。この姿勢を保ち続けるなら、周りが支援してくれるでしょう。

それも自分が借りたお金ではなく、先代や先々代の借金です。それでも返してやるんだという強い気持ちをお持ちです。

まだお若くて、実際の借金の重さをご存じないかもしれませんが、なかなか言える言葉ではないと思います。

私たちの経験では、普通は借金から逃げたい、返さなくて良い方法はないかと奔放されます。

でも逃げ回っていても何ら解決策は出てこないです。現状を把握・分析して正面切って金融機関と対峙しないと出口が見えてきません。

額の問題ではなく、姿勢を問われます。今の段階では、何らかの算段やこれといった改善計画がある訳ではないと思いますが、気持が純で前向きです。

返せるか返せないかという数値計画の上の話ではなく、意気込みを買ってあげたいです。

気が付いたら後を継がなくてはならない、保証債務も有る。本当にたいへんです。でもそれを生きる糧にして、パワーを出されている姿は、綺麗に見えます。

コンサルタントにお願いすれば、借金の減額や棒引きをしてくれるのではという安易な発想が全くないです。

事業は素晴らしい経営計画や経営戦略に裏付けられるものではなく、トップの姿勢に裏付けられているような気がします。

これから先、どんな難局や課題が待ち受けているかは、誰もわかりませんが、気持ちさえ折れなければ、良い出口が見つかると思います。

逃げ腰の姿勢では、誰も説得できません。周りが納得する姿勢が大事ではないでしょうか?

何年、何十年かかるかわからないですが、見守ってあげたい気がします。

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