もうそろそろ大事な期末の決算が迫っていますが、棚卸は大丈夫でしょうか?
棚卸の作業自体は慣れておられるかもしれませんが、なぜ棚卸をするのかその理由を理解してもらうことが大切です。

その月の仕入れた量や金額が原価にならないことを理解されていますでしょうか?毎月、棚卸をしないと原価が出ないことを知っていますでしょうか?

在庫を減らすためのコツは、毎月きっちりと棚卸を行うことです。合わないと、月に何度もやり直しをさせる企業もあるくらいです。また、デッドストックをなくすにもこの棚卸の精度上げることです。

具体的には、以下のようなものを実施されてみて下さい。
1.棚卸のスタートの日時を決める
2.棚卸表の提出日・時間を決める
3.棚割表を作成し、棚にラベル貼る(置き場所を決める)
4.賞味期限や消費期限を把握する(廃棄ロスをなくす)
5.標準在庫・発注在庫を決める(むやみに安いからと言って大量買いしない)
6.数量だけでなく、金額でも把握し前月と比較する

棚卸表を見るとその企業の体質がわかると言われるくらいです。原価算定の基礎資料を疎かにしていては利益は出ません。

管理職の方もそれを一番理解して欲しいです。売上を上げるよりも原価を下げ利益を出す方が、収益改善からみると効果があります。

売上を上げるための施策はあれこれと打たれますが、原価を下げることや、棚卸の精度を上げるといった施策は打っていますでしょうか?どうしても売上の数値に目が行きやすいですが、こんな不景気には原価1%の違いが会社の業績に大きく左右します。

棚卸にはルールが必要です。それを一つずつ自社の体質に合った形で精度を上げて行くことです。また従業員への教育も大事です。棚卸や原価の勉強会は実施されていますでしょうか?

原価というものを従業員全員が認識し出した時初めて下がってきます。理解もせず棚卸を作業としてやっているだけでは、意味がないです。

理解して納得した瞬間、工夫し出します。
棚卸の重要性をもう一度社内で説くことをおすすめいたします。