会社で用意された販促物を持って営業に行くのは普通のことだと思います。そこからスキルを磨きながら徐々に成約率を上げられていると思います。

ところが最近、営業の方々の勉強会を実施していると少し見えてきました。ロールプレイングを行ってもかなり上手です。悪いところが見つかりません。ある程度、営業スキルは身に付けているようなのです。

そこからさらに成約率や営業成績を上げるための方法を教えて下さいと質問があります。

何が欠けているのでしょうか?
実は、できる営業マンは、指示されなくても自分で資料を作られます。会社から提供された資料以外に、自分なりにデータ分析を行ったり、販促物を作成されています。

抜きんでた成果を上げようと思えば、何らかの努力が必要です。人と同じことをしていても成果はほどほどでしょう。与えられたものにプラスして加工できる力が求められます。それがプロの仕事です。

営業は会社から提供されたものしか持って行ってはいけないというルールがありますでしょうか?制限がかかっているでしょうか?自分で勝手に判断して、小さな枠の中に入っていることが壁にぶち当たっている大きな原因です。

一事業主と同じと思って下さい。課題が与えられると、そこから自分で売りやすいように加工しないといけません。既成のものではなく、オリジナル性を高めて成約率を上げることです。

優秀な営業マンは、トークが上手いだけではなく、何か違ったことをしているはずです。現状、壁にぶち当たっているなら、次の作戦を考えないといけません。それに今まで同じようなことを繰り返していても成約率は上がらないのではないでしょうか?

営業マンの勉強会で見えてきたのは、個々人のスキルアップを図るだけでなく、自分で考えて工夫することが大切だということです。

真面目で一所懸命な営業マンが成果を上げることができないのは、自分の壁を超える一工夫が足りないからだと思います。

就業時間内に仕事をこなすだけでなく、就業時間が終わっても自分の道具を作る時間を作って欲しいです。

それを繰り返していると、必ず成果は上がってくると思います。
何か盗もうと思う前に、自分で道具を作ってみて下さい。

そうすると見えていなかったものが見えてくるはずです。