最近、今までにはなかった人事労務面での相談が来ています。
何かと言いますと、「役職を外して下さい」とか「役職を下げて下さい」と言ってくる従業員の方がおられるそうです。

会社としては、もっと頑張って欲しいと思っている矢先に、本人から相談があるそうです。

昔は、自分から役職を付けて下さい、頑張りますので、部長や役員に推薦して下さいというような自己申告がかなりありましたが、今は逆の現象が起こっているようです。

いろんな面でのプレッシャーに耐えれない方が出てきているのではないでしょうか?お客様からのクレームも複雑化しています。社内の人間関係も複雑です。
日々悩むことばかり。中間管理職は、嫌だ!もっと気楽にマイペースで仕事がしたいといつしか思うようになるのでしょう。

でも今後このような方が増えると思います。昇格の報告をしても拒否される方おられるくらいです。何らかの対策が必要なようです。

仕事が終わった後に一緒に飲みに行けば解決していたことが、今は飲み会そのものがなくなってきているそうです。上司と飲みに行ったり、会社の飲み会に参加しないそうです。

会社としてはメンタルな部分をサポートする部署を設ける必要があるかもしれません。あらゆる面で相談に乗ってくれるところです。仕事のことや家庭のこと、保険や年金のことなど、なんでも相談室のような感じです。

個人の事業の場合は社長が行っておられるでしょうが、組織が大きくなってくるとそうは行きません。相談室を設けるまでもないところは、総務部が兼務されることが望ましいでしょう。ただし、そういう相談に乗ってくれそうな人が必要です。

怖いおじさんでは誰も寄り付かないでしょう。人柄良く、人生経験の豊富な方が適任だと思います。

どこかでガス抜きをしておかないと、問題が起こってからでは遅いです。

できれば年数回、全従業員の方の面談・面接を実施されることをおすすめします。そのような場を設けるだけでも違います。会社は従業員に対してどのように思っているのか、それが大切です。

プレッシャーを和らげるには、会社の役目が大事なようです。
能力を100%発揮できるように、環境を整えることがこれからの企業の課題のような気がします。