業績低迷で苦戦されてきた企業の特徴は、教育の仕組みが整っておられません。
どちらかというと日銭を稼ぐようなスタイルになっておられます。

いつもクライアント先を訪問させていただきますと、教育に関するプログラムやマニュアルなどが整備されてないではなく、ないところが多いです。

すぐに業績を回復させたいという思いは伝わってきますが、付け焼刃的な対処療法では、また同じことの繰り返しです。

資金繰りに問題がないのであれば、根本的に体質を変える必要があります。
その第一が、教育の仕組みです。これをしっかりと作り上げると、違った会社になるくらい変わります。

具体的な進め方は、まず、必要最低限のマナーや躾に関してのチェックシートを作っていただきます。身の回りのことが多いです。例えば、常に、手帳や書くものを携行しているか?名刺は常に持っているか?など、そこからです。

次に、各部門ごとの業務内容上のチェック項目を少しずつ作っていきます。無理をして100個、200個のものを作っても意味がないです。まずは10個からスタート。それができるようになれば、次のシートへと行きます。この繰り返しです。

チェックシートで形ができてくれば、部門ごとに集まって、会社とは、客思考とは、など基礎的な講習に入ります。

その次くらいにようやく、業務内容について細かく研修を行っていきます。

その時、3か月先くらいまでの教育研修の日程を決めます。
講師は、最初私が勤めさせていただきます。その後は、徐々に現場の担当者に引き継いでいきます。

これが長い道のりです。
しかし、どんな活性化策を施すよりも教育が一番成果が出ます。すぐに成果が上がらないため、皆さん興味を示されません。
でもこれを作らないといつまで経ってもいままでと同じなんです。

教育する、教育できる会社を作ることが企業再生の近道となります。
この部分だけは疎かにはできません。数字になって表れてきます。

教育が、欠落されている企業様をあまりにも見過ぎています。
企業再生=教育の仕組み作り なのかもしれません。