何でもできるということはないと思います。

できる方ほど自分の力をご存知です。
ある程度いろんなことを知っていても知っているフリをしない。
自分が得意なものはこれです。と明確におっしゃいます。

おそらくそのような方は、いろんなことができるのだと思います。
でも、自分の得意分野を明確にされて、あえてそれ以上のことに首を突っ込みません。

逆にできない方ほど、何でもできますので、仕事を下さい。
となっているような気がします。

私たちの仕事も何でもできますと言った方が仕事が入りやすくなりそうですが、実はそうではないです。仕事を依頼する側から見ると、テーマごとに専門家に頼もうと思っておられるからです。

それなのに、財務も労務、経理もできます。法も得意です。では信用性がなくなります。

絶対的な自信のあるものを一つ見つけることが大事なような気がします。
それを磨き続ければ良い仕事ができ、そこからまた依頼が必ず来るはずです。

知識の幅を広げるのは良いことだと思いますが、浅い知識を仕事にしようと思っても無理です。

何でも一つに絞り込むことが大事です。それがマーケティングや経営の鉄則でもあります。

これは知っていても手を付けない。と決めることです。
そうやって消去法で行くと、一つに絞れるはずです。

日頃の会話でも私はこれしかできません。と言われる方ほど信用性があります。

自分の役割がわかれば、他人の力を借りようと思うはず。そうするとまた仕事が広がっていきます。

できないことを知る。
これがビジネスでは一番大事なような気がします。