つい最近までは、伸びている企業様からの拡大成長のためのご相談が多かったです。あるいは現状維持か少し業績を落としたので回復させたいという案件がほとんどでした。

今は企業再生案件が多くなってきています。
単に業績を上げたり、拡大成長させるというよりは再生・改革です。

企業再生の場合、一番気になるのは、現場の士気の問題です。
どこまで業績を回復させようという意欲があるかどうかです。

経営はトップの問題といいますが、数十人、数百人の従業員の方で業務は回ります。この方々のやる気と改善スピードで決まります。

従来の案件では、伸びていたり、ほんの少し業績を落とされた方々でしたから業績アップにつながるマーケティングのコツをお伝えさせていただくと、それだけでもある程度の成果が出ていました。

しかし、企業再生の場合、一番大切なのは従業員の方の心を一つにし、V字回復させないといけません。
いくら経営はトップで決まるとは言え、資産の売却の意思決定はできても現場のすべてを見ることは不可能です。

再生の場合、外部のコンサルタントの方もかなり中に入り込まないと無理ではないかと思います。再生期間も数カ月ではなく、3年~5年くらいを考えて入っていかないと回復難しいのではないでしょうか?

いずれにせよ今後コンサルタントへの依頼内容に大きな変化が起こりそうな気がします。対応策も今までの技術的なノウハウだけでなく、経営全般を見て改革を行える力がないと難しいのではと思います。

また現業の事業の業績回復だけではなく、将来的に通用する新しいビジネスモデルや事業提案も必要です。

大きな宿題をいただいているような感じがします。

でも再生できて初めて本物のコンサルタントなのかもしれません。