再生局面でなくても企業を活性化させようと思った場合、まず役員の意思疎通が図られていて一体化していることが条件です。役員間で話がまとまっていない状況で前に進めるというのは難しいです。

特に一部の役員の方が全権を握っていて、その方の了承がないと何もできないとなると改善・改革がますます厳しくなります。

従業員の方に対しては注意したり教育することで是正を促すことができますが、役員となると誰も言えないと思います。社長を含めた役員間でそのようなことが起こらないように注意しないといけません。

役員間の一体化が出来ていない状況下では再生は難しいでしょう。まずは方向性と今後のあり方と役割分担について話し合うことが必要です。

ある一人の役員の方の暴走を止めて欲しいというような意見も出てきますが、それはコンサルタントの仕事ではなく、内部の問題だと思います。理解・納得していない段階で、再生スキームを進めても良い結果は生まれないでしょう。

おそらく業績低迷の原因も役員間の風通しが悪く、何も手を付けることができていないことが大きな要因だと思います。

再生をスタートさせる前に役員間での話し合いを重ね、少なくとも意見を一致させることが大事です。この部分を疎かにし見切り発車させると、後々大きな問題が出てきます。

それと各役員の役割が見えていないと、会社としての機能・判断ができなくなります。その辺りも整理する必要があります。名ばかりの役員をなくし、各役員が何をするのかを明確にすることです。

また役員会のあり方も見直す必要があります。独断的な判断・進行がなされないためのチェック機関として機能できるように変えて行くべきです。できればオブザーバーとして外部の有識者の方に入ってもらい、客観的な判断・意見をもらうのも良いと思います。

役員がバラバラの状態であったり、一人の方に権力が集中しているというのは、あるべき姿ではないです。この状態を解消することが一番大事なような気がします。

役員の一体化が図れない以上、再生・活性化はないと思います。

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