価格や品質以外のところに繁盛店づくりのコツがあるとよく言われます。そのような競争軸を持つことが大切だと言われます。繁盛店には物語やストーリーがあります。それを意識的に作って行っても良いのではないでしょうか?

急に物語を作ろうと思っても無理があると思います。何からどうすれば良いか迷います。試しに、従業員の方に自分の店について3分間話してもらってみて下さい。どんな内容の話が出て来るでしょうか?

商品やサービスのことは語れてもお店のストーリーを話すのは難しいものです。
しかし、物語が見つからなければ、社長のことを語ろう!
なぜ自分で店をやろうと思ったのか、そのきっかけは?
それが物語を作る一つのコツです。

自分のことを話すのは恥ずかしいものです。しかし、物語は社長の原体験の中にあります。それもだいたいは大きな過去の失敗があるはずです。それを前向きに捉えて、話されてみてはいかがでしょうか?

モノが溢れている現代では、欲しいものがなくなっています。昔のように家や車を持つこと、大型テレビが欲しいということがなくなっています。

ところが、心の中の充足感に飢えているそうです。社内における小さな達成感や人の記憶に残る何かをすることを望んでおられます。

そのためにはまず、皆が参加できる物語作りをまず始めることです。店として、何をやりたいのか、どのようなことに取り組んで行くのか、売上や利益といった経営数値以外の部分で追及して行く目的やビジョンが必要です。

それを従業員の方々と一緒に体感できること。日々確認できることが大事です。そうやって従業員の方に満足感が生まれて来ると今度はお客様に波及します。お客様も参加したいとか、同じ考えだと共感してくれるようになると、物語が進行し出します。

何のために今の商売を始めたのか、やっているのか?それを社長が語るべきだと思います。そこに物語作りのヒントが隠れています。

小さな達成感を得られるビジョン。人の記憶に残る何かをすることができる仕事。それを従業員に与えることが店の役割のような気もします。

価格や品質以外と言った競争軸で戦わないためには、商売の原点を見直し、言葉にして共感・共鳴してもらえる物語が大切なようです。

モノに対する夢から心の充足感を満たす戦略が今後大事になってきそうな気がします。

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