新卒を採れるようになると一人前の会社だと言われます。手あかの付いていない新人さんを採って育ててみたいというのが一つの夢だと思います。

利益が出て余裕のある時には採用を行いたいと皆さんお考えです。しかし、新卒の採用は一年ではもったいないです。継続して採用を行わないと成果は出ません。

会社側の事情があるとは思いますが、継続して採用を行うことで見えてくるものがあります。

それは何かと言いますと、今の世の中を知ることができます。学生さんの状況や採用状況、あるいは採用にあたって準備しておかなくてはならない社内体制など勉強できる部分が多々あります。

単に採用を行うというだけではなく、企業として勉強できる部分が大きいのです。新卒の方には申し訳ないですが、この人は素晴らしいと思い採用してもいつまで在職されるかは正直わかりません。毎年、採用を行うことで教育面やその他企業として整備しなくてはならないものが整ってきます。

つまり新卒の採用を行うことで企業は強くなって行くのです。

最初は手探り状態だったものがだんだんコツをつかみ、面接でも数多くの情報を得ることができるようになります。

新卒の採用は、採用が目的ではなく、会社を強くし、次のステップへ導く手段でもあります。だから新卒採用を行っている会社は、成長スピードが速くなります。

何人採れるかよりもむしろ採用のための準備とか、採用後の教育プランなど今まで整備されていなかったものを一つずつ作り上げて行くことに意味があります。

新卒の採用がスタートすると総務部や人事部は仕事が増えます。今までにあまりなかった外部からの電話がどんどんかかってきます。また採用広告も打たなくてはなりません。学校訪問も必要になってきます。

必然的に総務の方の力が付いて来ます。総務を強くしたいと思うなら、新卒の採用を進めれば良いくらいです。

新卒の採用にはいろんな意味合いが含まれていることを認識されて下さい。