手芸専門店で総合スーパーも運営するキンカ堂が2010年2月に東京地方裁判所に破産を申し立てた。1950年から、服地や衣料品の安売りで、消費者の間で人気の高かったこの小売店の凋落をみると、急成長した中堅企業が経験する戦略上の間違いを見ることができる。手芸専門店として売上を伸ばし、その勢いで取り扱い品目に食料品を追加し、総合スーパーというまったく違うビジネスに進出した。取り扱い品目を増やしたため、ビジネス環境の変化に対応でぎす、それが命取りになって、昔の勢いを二度と取り戻すことなく、ビジネスの世界から消えていった。(To be continued on senryaku-kenkyu's website)(Written by Shigeo Sunahara)