NHKのプロフェッショナルという番組で宮崎駿監督が取り上げられていた。

アニメ映画をつくるという工程をNHKの記者が100日取材して、そのドラマを紹介していた。

作品から作品までのインターバルは、結構、長いもので、1年以上もある。

その間に、思いっきりリラックスして、英気を養いながら次の作品への手掛かりを模索していた。

最初の頃は、愛想良く応対していたが、仕上げに向かうほどに「無愛想」になる。

本来、宮崎さんは「無愛想」との事で、余裕のある時期は、それではダメなので愛想よさを装っていたのだそうである。

プロとして仕事に集中し始めると「ダメ」と評価されることへのチャレンジが続くのだ。

「ダメ」というプレッシャーを背負う姿に人間性が発揮されていた。

もう一つ、植木等さんが亡くなったと報じられた。

「気楽に行こうよ」というメッセージと宮崎さんのプロとしての葛藤、この対立軸が興味深いものがある。

私は、プロとして葛藤の道を選んだのだから、それをエネルギーの爆発の場にして行きたい。