おはようございます。
広島の経営コンサルティング会社のエムアイシーコンサルティングからお役立ち情報をお届けいたします。少しでも皆様の会社にお役立ていただければ幸いです。

今日から新しい年度の始まりです。
人事異動等もあり、新しく気持ちを入れ替えて良い新年度を作っていきたいですね。

年度末には中小企業金融円滑化法が終了しました。今後、中小企業を取り巻く金融や経済環境の動向には注視しておきたいところですね。
少し気が早いですが、ちょうど1年後から消費税が8%になります。消費税増税までのカウントダウンがついに始まりました。

また、前回も書きましたが、補助金や委託事業の公募申請の最盛期です。既に3月に期限を迎えた補助金もありますが、まだたくさんの補助金がありますので申請忘れの無いようにお気を付けください。ご相談はお気軽に弊社までお問い合わせください。


前置きが長くなりました。4回目の今日は『変動費・固定費』です。
よく「経費、経費」って言いますが、この経費には2種類あるのはご存知ですか?
その2種類が変動費と固定費という分け方です。
詳しく解説していきましょう!

このシリーズで例に出している八百屋さんで説明していきます。
(八百屋の経費についてはシリーズ②に記載していますのでご参考ください)
まず八百屋さんの損益計算書のうち、経費とはどれが該当するでしょう?

八百屋の損益計算書のうち、経費は以下のものが該当します。
 原価(仕入を含みます。仕入と在庫を差引したものが原価です)
 広告費
 光熱費
 車両費
 消耗品
 人件費
これはほとんどの方がわかったと思います。

ではこの経費のうち変動費と固定費はどのように分かれるでしょうか?
 変動費 → 原価
 固定費 → 広告費、光熱費、車両費、消耗品、人件費
このように分かれます。

変動費とは、その名の通り変動する経費です。
何に変動するかというと、売上に合わせて変動するのです。
例の八百屋ですと、だいこん1本売り上げると、原価も1本分計上されます。
(仕入れは8本ですが、売れなかった7本は在庫として残りますので差引した1本分が原価として経費に計上されます)
だいこんが5本売り上げると、原価も5本分計上されます。
このように売上に合わせて変動する経費です。

逆に言うと、変動費という経費は売上を上げるための原資になるもののため、非常に重要です。八百屋さんもだいこんを仕入れなければ、1本も売ることはできないですからね。

では固定費とは、変動費とは逆に固定的な経費です。
変動費の考えに合わせて言うと、売上に合わせて変動しない(固定している)経費のことです。
八百屋では、広告費、光熱費、車両費、消耗品、人件費が固定費です。これらの経費はだいこんが仮に1本も売れなかったとしても支出した経費ですし、結果8本全部売れたとしても8倍になるわけではなく、変動しません。

もちろん実際には、たくさん売るために広告費を多くかけたり、経費削減のため光熱費を絞ったりするため金額の増減はあります。ポイントとしては、「売上に比例して変動しない」という点です。

変動費は売上を上げるための直接の原資となる経費ですが、固定費は事業を運営するための経費、という捉え方もできると思います。

今回は変動費と固定費について解説いたしました。皆さんの会社の損益計算書を見てみてください。どの経費が変動費で、どの経費が固定費になるか、少し考えてみてください。それが次回につづきますのでお楽しみに。
この八百屋を改善するためには、まずは店長さんに大事なことを気づいてもらう必要があります。その準備がこのシリーズ③と④でしたので、次回は本題に入っていきます。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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