政権が変わり、最近政治のニュースが面白い。今までさっと流していたが、じっ
くりと読むようになった。政治が良い方に変わってほしいものだ。幻想を抱かず冷
静に見ていきたい。

 政治が声の大きい業界を向いて行われ、その見返りに金と票を当てにして、多数
の声なき声を無視してきた。表向きは、それが日本の発展・経済政策のために必要
だと言う言葉の下で。

 しかし、実際には目先の利益ばかり追い求め、自分の地位の安泰を第一に考えて
いる企業人に日本の将来を見渡せるはずもなく、その声ばかり聞いたので今日の状
況を招いた。経済は一流、政治は三流と言われていたが、最近は、経済も政治も三
流だったのだ。

 映画「沈まぬ太陽」は面白い。日航の体質(特に上層部)が今日の体たらくをも
たらした。JR西日本の上層部と重なる。この後に及んでも免れて恥じない体質は
どうしようもない。

 さて、日本の住宅政策は持ち家(特に新築)取得の援助に傾いてきたと言われて
いる。それは業界の強い要請のもとに行われてきた。経済のカンフル剤という観点
から新築住宅の推進がはかられてきた。

 しかし、先にも述べたが、今、マンションを含め住宅が600万戸以上の余ってい
ると言われている。その住宅を有効に利用するために公的な支援が必要ではないの
か。中古マンションについてはバリアーフリー化や間取りの変更というリホームや
リノベーションを進める。

 新たな事業の開拓にもなるし、何にも利用されないで遊んでいる莫大な資産を有
効活用することになる。売買や賃貸の市場に出せるように、政治が業界をリードし
てその活用のために援助してほしい。

 前原国土交通相が住宅リホーム需要の喚起策などの検討をすることを表明してい
る。是非、中古マンションの利用を促進してほしい。

 ※エースマンション管理士ホームページhttp://acemansyonkanri.law.officelive.com/