やっと政権政党が交代した。世界や国または社会の変化に対応できなくなった
政権を国民の意思で変更できるという民主主義が機能した。鳩山新政権は、数々
の無駄な支出を洗い出し、これを改める政策を次々と提案している。既得権益に
とらわれた業界視の政治が変わろうとしている。新政権のキーワードの一つに無
駄の排除がある。

 先のブログでも指摘したが、無駄といえば、600万戸以上の住宅が余っている
のに、未だ新築住宅をどんどん建てることが、景気対策のために必要だと考えら
れていることだ。

 投資目的の外国ファンドやセカンドハウス用として資産家の購入を当てにした
マンションの建築など、真の住宅政策に基づくものではないだろう。本当に住宅
を必要とする人に無理なく住宅を提供するという住宅政策に転換すべきだ。

 ゼロ成長時代を前提に政策の転換が必要ではないか。いつまでも新築に頼って
良いのか。多くのサラリーマンは、住宅ローンの返済に追われ、かなりの確率で
破綻している。国の今までの住宅政策は、景気対策とセットにした新築住宅にの
み向けられていた。税制においても新築住宅についてのみ優遇している。

 これからは既存住宅の整備に税金を投入し、それを活用する政策に早急に転換
してほしい。そうすると、新築住宅よりかなり安い価額で住宅が購入でき、住宅
ローン地獄に陥らなくてすむ。何より、社会資本を有効に活用し、無駄の排除に
なる。

 そもそも昔は一つ家を建てると、それを修理しながら何世代もそこに住んだもの
だ。何時の間にか一つの家を一世代で使い捨てにしてしまった。経済が右肩上がり
のときはそれで不都合は感じられなかったかもしれない。しかし、これからは、そ
ういうわけにはいかないだろう。

 ところで、新内閣組閣後の大臣は、いずれも自分の言葉で喋り、新鮮だった。し
かも、今までとは違う何か期待がもてる雰囲気がある。
 従来は、官僚の作文を読むだけだった。記者からの質問も横の官僚に聞いて返答
していた。見識も能力もないくせに、大臣になったとたんに勘違いして、ふんぞり
返っていた者が多かった。今回はそういうことはないものと思う。

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