色々な事情からブログを休んでいましたが、今日から再開します。

 マンションの問題は益々複雑になって、問題の解決が強く望まれている。し
かし、マンション問題解決のため、マンション管理士の制度が出来てから10年
が経過したが、マンション管理士の職業としての確立は一向に進んでいない。

 職業として成り立っているマンション管理士はほんの一握りにすぎない。何故
他の士業のように職業として発展できないのか。

 他の士業と異なり、マンション管理士の場合、業務の独占が認められていない。
そのために、職業としての発展ができないという意見がある。確かに一理ある。

 しかし、それだけではない。やはり、マンション管理士としての力量不足もあ
る。マンションの問題は、法律の問題から建築の問題まで幅広い。試験に合格し
てもすぐに仕事ができほど甘くない。

 試験に合格した人を教育・研修して、職業人として独立していけるようなサポ
ート体制が必要である。他の士業の場合、試験に合格した後に、実務の研修時間
を多く取っている。しかし、マンション管理士の場合、ほとんどその機会がない。

 実務の研修を行う機関として、他の士業の場合、各都道府県単位に「会」を設
けている。マンション管理士の場合も、各都道府県に「マンション管理士会」が
あるが、職業人として教育・研修するという役割をほとんどやっていない。

「マンション管理士会」が職業としてのマンション管理士の確立に阻害要因と
なっていることもある。それは、年金で生活しているマンション管理士が仕事も
せずに、「会」の役員となって、無料相談を唯一の楽しみとして自己満足してい
ることである。

 無料相談がマンション管理士の本分だと思い、報酬をもらって仕事をするマン
ション管理士を「悪いマンション管理士」と言っている。

 無料相談で解決できる問題も確かにある。しかし、根本的な解決にはなってい
ない場合が多いことを知るべきである。

 報酬をもらって仕事をすると、責任があり、真剣に仕事に取り組み、根本的な
問題の解決に努力する。どの士業でも報酬をもらい仕事をするのが本分であり、
それがプロというものだ。

 無料相談では、切羽詰って相談に来た人に対して手を差し伸べることなく、「同
調者を集めてください」などと無責任なことを言っている。それが出来れば相談に
は来ないだろう。

 無料相談が全て悪いとは言っていない。また、「会」が報酬をもらって仕事をし
ろと言っている訳でもない。根本的な解決が必要なマンションについては、その
要望を受け入れて、「会」が公募して仕事のできる会員に紹介するということをや
るべきである。他の全ての士業でやっていることである。

 「マンション管理士会」は、マンション管理士が、職業として発展するよう教
育・啓発・訓練・研修等を積極的にできるような機関にならなければならない。

 特に大阪の「マンション管理士会」の問題点について、今後指摘していきたい
と思っている。

 ※一般社団法人エースマンション管理士協会のホームページhttp://acemansyonkanri.law.officelive.com/

http://ping.blogmura.com/xmlrpc/4i320vqvtdpv
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