2009年 9月の記事一覧

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09年09月18日 20時41分35秒
Posted by: mansyonkanrisi
 やっと政権政党が交代した。世界や国または社会の変化に対応できなくなった
政権を国民の意思で変更できるという民主主義が機能した。鳩山新政権は、数々
の無駄な支出を洗い出し、これを改める政策を次々と提案している。既得権益に
とらわれた業界視の政治が変わろうとしている。新政権のキーワードの一つに無
駄の排除がある。

 先のブログでも指摘したが、無駄といえば、600万戸以上の住宅が余っている
のに、未だ新築住宅をどんどん建てることが、景気対策のために必要だと考えら
れていることだ。

 投資目的の外国ファンドやセカンドハウス用として資産家の購入を当てにした
マンションの建築など、真の住宅政策に基づくものではないだろう。本当に住宅
を必要とする人に無理なく住宅を提供するという住宅政策に転換すべきだ。

 ゼロ成長時代を前提に政策の転換が必要ではないか。いつまでも新築に頼って
良いのか。多くのサラリーマンは、住宅ローンの返済に追われ、かなりの確率で
破綻している。国の今までの住宅政策は、景気対策とセットにした新築住宅にの
み向けられていた。税制においても新築住宅についてのみ優遇している。

 これからは既存住宅の整備に税金を投入し、それを活用する政策に早急に転換
してほしい。そうすると、新築住宅よりかなり安い価額で住宅が購入でき、住宅
ローン地獄に陥らなくてすむ。何より、社会資本を有効に活用し、無駄の排除に
なる。

 そもそも昔は一つ家を建てると、それを修理しながら何世代もそこに住んだもの
だ。何時の間にか一つの家を一世代で使い捨てにしてしまった。経済が右肩上がり
のときはそれで不都合は感じられなかったかもしれない。しかし、これからは、そ
ういうわけにはいかないだろう。

 ところで、新内閣組閣後の大臣は、いずれも自分の言葉で喋り、新鮮だった。し
かも、今までとは違う何か期待がもてる雰囲気がある。
 従来は、官僚の作文を読むだけだった。記者からの質問も横の官僚に聞いて返答
していた。見識も能力もないくせに、大臣になったとたんに勘違いして、ふんぞり
返っていた者が多かった。今回はそういうことはないものと思う。

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09年09月15日 19時20分48秒
Posted by: mansyonkanrisi
 タレントの酒井法子(ノリピー)が覚醒剤所持・使用の疑いで逮捕され、奄美
大島で使用したということが、テレビで盛んに言われている。その度に複雑な思
いがする。

 中学3年の2学期まで過した奄美大島は、亜熱帯の自然の豊な故郷だ。私の育っ
た宇検村屋鈍は、湾の入口に集落があり、ちょっと足を伸ばして湾を出ると東シ
ナ海が広がる。そこは干潮になると一面のサンゴ礁が海面から出て絶好の漁場と
なる。そこで魚を獲ったり、ウニや貝を採ったりしたものだ。

 故郷を離れて単身で兵庫県尼崎市に行くというときに、母から言われた言葉が
今でも忘れられない。「故郷を奄美大島と言うと、都会では馬鹿にされるから、
故郷は鹿児島と言いなさい。」ということだった。戦前、両親は神戸に住んでい
たので、自分たちの経験に基づく助言だったのだろう。

 確かに奄美大島は鹿児島県に属するが、本土の鹿児島とは気候・風土・人情も
全然違うし、文化も違う。故郷奄美について誇りに思っていた私は、この母の助
言だけは絶対に聞くまいと思った。

 中学校・高校を尼崎で過ごした私は、自分の故郷は奄美大島だということを積
極的に言い、鹿児島ということは絶対に口にしなかった。それで馬鹿にする奴が
いたら、こっちから願い下げだと思っていた。おかげで多くの親友を得た。

 昔は船で30数時間かかったが、今では飛行機で1時間少しで行けるようになっ
た。観光で訪れる人も多いと聞く。

 奄美大島には昔から島独自の音楽があり、数多くの島歌がある。豊な自然と人
情・歌があり、そこにいるだけで癒されるのに、何故覚醒剤を吸わなければなら
ないのか。残念でならない。

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09年09月14日 19時50分20秒
Posted by: mansyonkanrisi
 マンションの管理に関する関心が高まり、国や自治体もマンションの管理につい
て本腰を入れて対策を立てるようになった。そこで、マンションに関する相談会が
よく開かれるようになった。

 マンション管理士としては、相談者の話しを聞いてそれに対して答えるのである
が、相談者の話しを鵜呑みにするのではなく、こちらからも質問しながら、相談の
問題点を明らかにしなければならない。

 なかには、自分の都合の悪いことは伏せて相談することもあるし、本人の思いこ
みで事実に反することを前提に相談することもある。

 こういうときは、我々の回答は的を得たものにはならない。相談者の言うことに
対する回答であり、真実の問題に対する回答ではない。だから、相談者の言うこと
が真実であるとすれば、こういうことになるという回答である。

 これはあらゆる相談事に言えることであるが、「専門家に相談したらこう言った。
」と言って自分の主張の正当性を主張する人がいる。しかし、往々にして、その質
問自体に問題がある場合があるのである。

 相談を受ける我々も相談者を疑うわけではないが、「貴方が言う通りであれば、
こうなる。」ということを常に意識して回答しなければならない。

 なかには相談というより、自分の思いを聞いてほしいという内容の相談(?)が
ある。一方的に自分の思いを喋り、こちらの意見など必要ないという感じである。
一応、こちらの意見を聞いているように見えるが、全く無視して自分の考えだけを
述べる。

 我々としては、こういう場合も丁寧に聞いて相談にのらなければならないであろ
うが、そういう度量のない私などはついつい顔に出でしまう。同僚にはそういう人
にも全く変らずに回答する度量のある人がいる。見習わなければと思う。

 相談に対する回答があつたとしても、最終的には相談者が自分で判断して、自分
の責任で決めることである。それが相談事である。もし、疑問があれば再び相談す
るなり、他の人に相談するなりする必要がある。

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09年09月04日 19時21分26秒
Posted by: mansyonkanrisi
 我々が法律を勉強するという場合、普通には法律の解釈を学ぶということだ。法
律の解釈学である。大学の二部(夜間)で法律を学んでいた頃、今でも忘れられな
いエピソードがある。4年になったら小人数のゼミがあるが、私は刑法のゼミを選
択した。

 そこで、未必の故意について教授が説明しているとき、ある学生が、「未必の故
意とか人の内心についてどうして分かるのか」と疑問を呈した。そうすると、教授
が烈火のごとく「今ごろ何を言うか」と怒ったのである。

 刑法199条は、「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以下の懲役に処す
る」と規定している。殺人罪の規定である。ここで、「人を殺した」とは、故意
(殺意)をもって他人の生命を奪うことである。この「故意」には、確定的な殺
意がある場合と、確定的には殺意はないが、死ぬかもしれないということを知り
ながら、しかも、死んでもかまわないと思う場合がある。これを未必の故意とい
う。この場合も殺人罪が成立する。

 学生は、このような内心をどうして判断するのかという疑問を呈したのである。
しかし、3年間一応法律を学んだ人の質問ではないのである。初めて法律を学んだ
人と同じレベルの質問なのだ。

 宅建の講習をしていたときも、このような種類の質問がよくあった。民法では、
善意(ある事情について知らないこと)とか悪意(ある事情について知っている
こと)とかよく出てくる。そこで、「善意とか、悪意とかどうして分かるか」と
いう質問である。

 法律の解釈においては、人の内心がどうして分かるかということは問題ではな
い。法律の解釈は、故意がある場合にはどうなる。善意の場合にはどうなる。悪
意の場合にはどうなる、ということを理解すればよい。法律の解釈は、問題解決
のためのルール、決まりごと、約束事、公式のようなものである。

 水素+酸素=水。という公式のようなものだ。水素というけど、どうしてそれ
が水素と分かるのですか、ということを問題にしないことと同じだ。それは水素
や酸素であることを前提としているのである。

 故意・善意・悪意という内心の事実を前提にしているのだ。法律の解釈はそれ
を前提にして考えればよい。

 検察官が、殺人罪で起訴した被告人が、裁判所で、故意(殺意)を否定した場
合、ナイフを持って被害者の胸を刺したのであるから、殺意を認めるとか、認め
ないとかの判断を裁判官がするのである。

 内心がどうして分かるか、という問題は、裁判において解決される。法律の解
釈においては問題にすべきではないのだ。それは、解釈の問題を超えて、事実の
適用の問題になる。

 裁判官は法律の専門家というけど、法律の解釈の専門家である。本当にそれが
法律にいう故意に当るかどうかなどの事実判断については、必ずしも専門家では
ない。事実判断については、色々な経験が物を言う。

 裁判官は、同じ役人の警察官や検察官の言うことを信じる性質を持っている。
「職業柄嘘を言うとは思えない」とか「嘘をいう必要性がない」とか言って信じ
ている。このような判決文がよくある。

 だから、今回の裁判員制度で一般人が事実判断に参加することは良いことなの
だ。むしろ、「行政裁判」にこそ必要だ。行政のやることをそのまま追認する傾
向にある裁判官が多いのだから。

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09年09月02日 16時01分54秒
Posted by: mansyonkanrisi
 去年に続いて今年も大腸にポリープが一つ発見された。それで、8月31日から
二泊三日の入院で、摘出手術をした。

 数年前から便による検査をしていたが、昨年初めて精密検査が必要と言われ、
検査の結果ポリープが見つかり、摘出手術をした。これからは、毎年精密検査に
来るようにと言われ、先日検査に行ったら、今年も一つ発見されたのだ。

 昨年のポリープは癌ではなかったが、今年はどうか分からない。良性のポリー
プでも放置しておくと、癌になる可能性があるので、早めに発見して摘出する方
が良いといわれている。

 専門家の話しによると、たとえ癌であっても、早急に発見して摘出すれば、ほ
とんど治るそうだ。だから、大腸癌の検診は受けなければ損だといわれている。

 最近は、食が欧米化して日本人にも欧米並みに大腸癌が増えているそうだ。特
に女性は男性の倍近いそうだ。その検査は、まず便による検査をして、問題があ
れば、内視鏡による検査をする。

 内視鏡の検査のとき、ポリープが見つかった場合、小さいものであればその場
で摘出する。しかし、少し大きくなると、日を改めて、入院して摘出することに
なる。

 精密検査も、摘出手術も内視鏡によってなされる。多少きついところもあるが、
決して我慢できないものではない。

 改めて言う。大腸癌は早期に発見して摘出すれば、ほとんど治るそうだ。だか
ら、検診を受けなければ、損だといわれている。
 しかし、症状が現れてから発見されると、手遅れの場合が多いそうだ。だから、
くれぐれも、年に一度は、必ず検診を受けましょう。
 
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