「世界の真ん中に居るとは限らない」
≪貴方が欲しがっている物を、お客様も欲しがっているとは限らないが、
貴方が欲しいと思わないものを、お客様が欲しがる事は無い≫の意です。

貴方と貴方のホテルを取り巻くお客様には色々な方が居ます。
ですから、確かに全てのお客様のお好みや欲求に合わせる事は出来ません。

でも、それだからと言ってサービスの方針が独善的になってしまうと問題です。
「貴方が良い」と思うことは大事なのですが、それだけではいけないのです。
「どのくらいのお客様に受け入れていただけるだろうか?」
と考えなければなりません。

「そんなことは解ってるよ!」って怒られちゃいそうですが
本当にご理解いただけているのかは、甚だ疑問です。

提供するサービスの全てに関してのスケールを自分に合わせて居ては
顧客の求める物を提供できているとは限りません。

ご自身で「あんなのがヨイナ」と考えて「そうしよう」とするのは
それで、もう危ないのかもしれません!

≪全ての始まりはいつも顧客で有るべき≫です。
この当然すぎるマーケティングの基本から考えると
≪貴方≫と言う事業主側の方から思考をスタートする事に問題は有りませんか?

でも、良く考えると「貴方も、どこかの顧客様でもある」んです。

なので、まだるっこしい言い回しですが
「貴方というどこかの顧客がサービスの方向性を判断する」
という方法があるのではないでしょうか?

つまり、貴方がどこかのホテルのお客様(消費者)の立場となって
「このサービスはうれしいな」とか「おっ、これは楽しい」と
感じて戴く事が重要なのです。

私はこれを「感動の仕入れ」と呼んでいます。
直訳すれば「インプレッション ストッキング」ですから
「IS経営」なんて勝手に名付けています。

どこかで貴方が「良いな」と感じた何かを、土産として持って帰りましょう。
その為には、自分のホテルばかりに閉じこもって居てはいけません。
どんどんと仕入れ(ご旅行)に出かけてください。

しかし、そうして仕入れを行っていると
「ちょっとこれは自分には合わない」というサービスにも出会うでしょう。
今度は、その情報を元に「あのサービスは、どうだろう?」と
思いを巡らせてください。
もちろん消費者としての立場で考えるのです。

そして、最後の最後に・・・・・お待ちどう様です。
経営者としてのお立場で、これらのサービスを見直しましょう。

中には「経費が掛かりすぎて現実的じゃない」とか
「建物の構造上、実現できない」「気候風土の違いが大きすぎる」など
貴方のホテルの持ち込むことは好ましくないものもあるでしょう。
それらのサービスを削ぎ落としていただいてから、
貴方のホテルで採用するのです。

何より大事なのは、サービスを考える時に
「最初は必ず顧客(消費者)の立場で考える」
そして「最後に経営者の立場で幅を絞る」
ということを忘れないことです。

全てのサービスは、顧客様のために存在するのです。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉
http://www.hos-spiral.com