「正直が早道」
≪誰かや何かを誤魔化したりするより、
正直に商売した方が良い結果までが早い≫の意です。

少なからずこの業界では、利益を増やそうと細かいテクニックを弄して、
返ってお客様の信頼を失い、みすみす売上を逃がしているホテルがあります。

まだ「ホテルは造ればいくらでも儲かった」時代の悪しき名残でしょう。

「料金表には書いてあるけど、実は存在しない安い客室」
「安い客室は最後まで空けない運営方法」
「確かに無料だけど、食欲を削ぐ粗末な料理」
「勘違いを誘う目的で解り難くした料金表」
「割引を宣伝しておいて、基礎料金を値上げする」
「割増料金制度の存在を、目立たないようにしておく」
「格安な会員料金を表示して、一般客を誘い込む看板表示」

きっとやり方はもっとあるでしょう。
そして「シメシメ、上手く引っかかったぞ」なんて思っているかもしれません。

それだけではありません。
パートタイマーの募集にしても、研修期間などを長く設定して
その間の給与を安くしたり、深夜や休日の手当ても出さないで
何とかごまかしている経営者も少なくないでしょう。

その上、修理修繕を担う業者にも「仕上がりが悪い」とか
「時間がかかりすぎた」などとクレームをつけて支払いを渋り
値下げさせて「いてみるもんだ、上手くやった」と喜んでいる人も居ます。

正直言って、これらは「悪しき時代の名残り」であり
「旧世代の亡霊行為」です。

今や時代は変わりインターネットなどの情報社会を迎えて、
悪い評判の広がる早さも尋常ではありません。

お客様を騙そうとしたり誤魔化そうとしても、彼らが黙って
泣き寝入りする時代ではありません。
ホテルの検索サイトには、口コミ情報の投稿フォームがありますし
ツイッターやフェイスブック・ミクシーなどのソーシャルネットワークで
個人が情報を手軽に発信できる時代となりました。

従業員にしても、同じことが言えます。
新聞の職業募集欄しか媒体がなかったような時代とは違い
ネットでも携帯電話でも、より良い就職情報が簡単に手に入ります。
もちろん、辞めた職場の情報をやり取りする事だって可能です。

業者の間でも横のつながりは想像以上に強いもので
「あそこのホテルは、最後にクレームつけて払わない」なんて
ブラックリストに載れば、修理も出来なくなります。

わたしは、これらの実際の例を見てきた事があります。
お客様は減り続け、従業員は居なくなり、消耗品の仕入れにも
苦労するようになってからでは、手遅れです。

当然ですが、お客様の事を考えて、正直に尽くす事が出来ないホテルの
ビジネススタイルでは、すぐに淘汰されてしまいます。

余計な爪を伸ばさないで、ビジネスに向かって真摯な態度で臨み
【お客様へのご奉仕】と【従業員や周辺業者との共存共栄】を願いながら
日々のホテル経営運営をお勧めいただきますことを強くお勧めします。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉
http://www.hos-spiral.com