「金より人」
≪お金が人を連れてくる事は無く、人がお金を持ってくるのである≫の意です。

貴方は、お金が人を連れてくることに遭遇した事がありますか?
もちろんありませんよね。
いつだって、人がお金を連れてくるのです。

確かに、お客様は≪お金≫の事を考えて行動を決定します・・・が
行動を決定する要素は≪お金≫だけではありません。

極端な事を言えば、他の人にとって殆ど価値が無いものにも
喜んで≪お金≫を払うこともあります。
そして、その購入した物に形も大きさも味さえない事だってあります。
何の役にも立たないものにも、ある事さえ見出せば≪お金≫と交換したくなります。

ここで言う【ある事】とは、欲求の事です。

たとえば【若かった、アノ頃の思い出に浸るため】だけにしか用途の無い
バイクの置物などもその例の一つでしょう。
ありふれた旋律を繰り返し奏でるだけのオルゴールなどもその仲間かもしれません。

いずれにせよ、お客様の欲求を満たすものが売れるのです。

言い換えれば「売上金は、お客様の欲求を具現化するところへ、
それを知るお客様によって連れられてくる」のです。

ですから、金銭の魅力(安売り)だけで集客する事は、返って難しいのです。
製品の価値が同じであれば、安い事も魅力です。
どこで買おうと、いつ買おうと、性能や価値が変わらないなら、
金銭の魅力(安さ)を訴えるのも効果的です。例:家庭電化製品・カメラ・携帯電話

でも、ホテルはそうは行きません。
一件、一件のホテルには大きな違いがあるでしょうし、場所や時間が違えば
そして、部屋が違えば、その魅力や価値が変わります。

だから、お客様にとって「どのホテルを利用するか」を決めさせるのは
心の問題(つまりは欲求に対する満足度)なのです。

つまり、ホテルの場合は「価格を安くする努力より、お客様の欲求を理解する」
事の方が、集客力を発揮できるのです。

割引や値引きのことばかり考えていると、お客様が「どうしてほしいのか?」から
離れてしまう事が多いのですが、貴方は大丈夫ですか?

経営者が興味を持つべきなのは・・・≪お金≫より≪人≫であるべきでしょう。
≪お金≫が集まってくるのは、≪人≫が集まったからです。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉