「足したら、引け」
≪作業やサービスの項目を増やしていくのであれば、不用となる事は引いて行け≫の意です。

経営の方向性を決定していくために必要なのは各種のデータです。
ですから、その時に必要性に応じて各種のデータを収集する事になります。

でも、それまで集めていなかったデータを集めるとなれば
それなりに手間が掛かり誰かに負担が掛かるのです。
これらのデータ収集を行う人と、そのデータを解析して結論を導き出す
人が同じである場合は、結論を得る事が出来ればデータ収集も終了するのですが
この担当者が別人の場合は、ともすれば使われなくなったデータの収集作業が
終了することなく継続している事があります。

仕入れなどの経費が掛かる作業であれば、経営数値からも気が付くのですが
このような作業は表面に現れにくいので、作業継続支持が放置されてしまい
無駄とも言える作業を長期間継続してしまうことがあります。

また、作業ばかりでなく保管でも同様のロスが出ます。
例えば、季節のメニューなどに使用していた什器を
キャンペーンが終了した後も、厨房内に保管しているなんて事はありませんか?
使わない什器を、そのまましまっておきますと墓の作業の妨げとなります。
来年のシーズンに向けて、梱包して倉庫に移すべきでしょう。

飲食メニューを増やす時も、陳腐化した献立を止めて行く必要があります。
そうしていかないと、食材の保管場所にも困りますし
調理の手間も増える一方です。
献立も増やすばかりでなく、減らしていく工夫も大事なのです。

客室の清掃作業点検も同様です。
点検項目などは、いつの間にかとても増えている場合があります。
そのような膨大量の点検を日常的作業としてこなす事は
時間的にも労力的にも無理があるため、段々と形骸化してしまい
何も点検しなくなてしまう事にもなりかねません。

点検作業の適正な頻度などを、得検討して不要な点検項目を
日常のルーティーン項目から省いておく必要があります。

売上を増やしていくためには、やりたい事は増えていくのが常ですが
それでは、簡単に従業員の処理能力を越えてしまいます。

作業やサービスを更新するには、常に削除も必要になると心得てください。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉
http://www.hos-spiral.com