「潮目を掴め」
≪お客様が押し寄せる時間帯を把握して対応する必要が有る≫の意です。

曜日によっても天候によっても、お客様の来店動向は大きく影響されます。

いつもなら忙しくなる筈の時間になっても、一向に来店が増えない事も
あるかと思えば、一気に満室になることもあります。
それどころか、お帰りのタイミングも一斉なんて事もあるのです。

運営者は、その流れを読んで清掃班の配置や人数を決めておかねばなりません
さもないと、清掃が間に合わずにみすみすお客様を伸してしまったり
何もすることなく、従業員を長時間にわたり待機させる件にもなりかねません。

この変化のタイミングを我々は「潮目」と呼んでいます。

漁師さんたちが、魚の集まる海域を見つけるには
素人には見つけにくい、塩分の濃度やその海水に含まれるもので僅かに
周辺の海とは違って見えるこの潮目を見る事が大事な作業だそうです。

ホテルでも同様のことが言えます。
「今日は確定申告だから」
「雪が降っていたから」
「卒業式が多い日曜だから」
「今夜は花火があるから」
いろんな要素がありますが、これらの情報で来客の潮目が読めるのです。

もちろん、一日の中で来客タイミングの波が読めると言う事は
一月の内での来客傾向も読めるはずです。

周辺の環境も大きく影響しますから、一概には言えませんが
気温の変化や日照時間、月齢さえも影響します。

ホテルの運営責任者が、この予想を外してしまうと、
得られるべき売上が逃げてしまいます。

では、どうやったら来客の潮目を読めるようになるのか?

それは、毎日の記録をとる習慣で身につきます。
ただし、単なる記録ではなく、事前に来客予想を立てておいた上で
実際の来客記録をつけるのです。
もちろん、その差も記録します。
また、どうしてこの予想をしたのかも記入しておくと良いでしょう。

最初の内は、全然合わないかも知れません。
もしそうなら、今まで来客傾向に興味がないとか、気にしなかった証拠です。

でも心配は要りません。
この作業を続けていれば、だんだんと的中率が上がり
半年もすれば、殆ど大きく外れることはなくなるでしょう。

コンスタントに当たる様になれば、人員の配置も食品の仕入れも
無駄がなくなります。

つまり生産効率があるということで、儲けにも無駄がなくなります。

ぜひ、お試し下さいね。
もしも、いつまでも的中率が上がらなかったら、予想要素を見直してください。
何か大きな要素を見落としているかもしれません。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉
http://www.hos-spiral.com