「歩く・見る・触る」
≪設備の清掃 点検の注目点≫を表した言葉です。
お客様の来店ルートを想定して、お客様目線で見る事が大事です。
たまには、あなた自身がお客様になったと仮定して、少し遠くから来店してみましょう。

例えば・・・・・・
誘導看板は、汚れていませんか?照明はちゃんと点いていますか?
何かの陰になっていませんか?
蔓植物が撒きついたりしていませんか?
道路の状態は大丈夫ですか?水溜りは有りませんか?
入口は、一目でわかりますか?駐車場に障害物は有りませんか?
汚れ物や廃棄物が目に入りませんか?車止めに問題は有りませんか?
照明は眩しくありませんか?蜘蛛の巣なんて無いでしょうね?
水溜りや埃は無いでしょうね?消火器はありますか?
館内への入口は目立ちますか?
その入り口のドアはいかがですか?重く有りませんか?音はしませんか?
など、建物に入る前にも、多くの点検箇所はあるのです。

客室内はもっとも重要です。
中でも手や皮膚が触れると考えられる場所や機材の点検は確実に行いましょう。
特に浴室やトイレなどは、裸になるところですし、
狭い範囲ですから汚れは、とても目立ちます。
自分が裸になって、利用してみると意外な問題点に気がつくかもしれません。
カランが重くて使いにくく有りませんか?
シャワーの強さは適正ですか?
浴槽にお湯を貯めるのに時間が掛かっていませんか?
何か、変な臭いはしませんか?
滑りませんか?
浴槽へ入る時に、跨ぎやすいですか?

ベッドも同様です。
寝返りを打ってみましょう。
音はしませんか?どこか身体に当たる場所はありませんか?
傾斜は付いていませんか?

電話も使ってみましょう。
料理も食べてみましょうね。
テーブルの高さは大丈夫ですか?

トイレも同様です。
ウォシュレットの設定は正しいですか?

マニュアルより感性が大事です。
じっくりと、しっかりと、お客様の目線と体感で検査しましょう。
視覚だけでなく、嗅覚も聴覚も触覚も動員して、検査しましょう。


さて、お読みになってみた感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

しかし、それで良いのです。

一つには、最初に書きましたように
≪施設の立地などの諸状況によっては、当てはまらない事も有るかもしれません。
また、皆さんのお考えと違う事も含まれるかもしれません≫からですが
もう一つの理由があります。

それは、これらの内容は全て≪当たり前≫の事ばかりだからです。
つまり「こうすると、こうなる」と≪した事と結果の関係≫が解り切っているからです。

だから、平田も出来うる限り≪面白くしよう≫とは心がけるのですが
所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。

しかし、「面白い」と感じた方は・・・「当たるに然る事を知らない」事になります。
「当たる方法を知らないから当たらない」可能性の高い方とも言えます。

ホテルの営業成績が良くないとしても、その根本的原因はおそらく
「ひとつでは無い」し「幾つかの原因が複雑に絡んでいる」と思ってください。
なぜなら、単純に一つならば、とっくに誰かが解いて改善しているはずだからです。

ですから、上記の「平田流の運営格言」も多岐に亘るのです。

なので、もし「これは、面白い」と思った項目があれば、それが問題点かもしれません。
そして、「面白い」と感じた格言が複数有った場合は
「これらが絡んでるんだな」と思ってください。

では、また次回に・・・・
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