壬辰年の今年は、台風や竜巻などの風害が起きると「2012年の傾向」
に書きましたが、風の害は別途に、風疹が2008年以降最多のペースで
流行っているそうです。^^;

国立感染症研究所の集計では、5月20日までの今年の全国累計患者数は205人。
前年同期の比率では約1.6倍で、厚生労働省は30日までに、全国都道府県に対し、
8年ぶりに注意喚起の通知を出したとのことです。
ちなみに1位は兵庫で62人、2位は大阪46人、3位は東京28人、
京都は4位で12人。^^;

風疹、いわゆる「三日ばしか」って、子供の病気という印象じゃありません?
でも、実は、近年の患者の大半は、成人男性なのですよ。^^;

今年の205人の患者さんの中でも、男性は153人で焼く75%を占めています。
このうち30代が57人、40代が28人と半数を超え、3,40代の方は
全患者数の41%を占めました。諸氏、ご用心召されよ。(ワラ)

昨年なんかは、東南アジアに出張した男性が、感染に気付かず、帰国後の職場で
集団発生した事例もあります。^^;

風疹は、風疹ウィルスによる感染症で、感染者のくしゃみなどのしぶきに接触して
感染ります。
通常2~3週間の潜伏期の後、発熱や、全身に淡い発疹(ほっしん)が現れたり、
耳の後ろや後頭部下のリンパ節が腫れたりします。

まれには脳炎などの重い合併症も起きますが、普通は3日程度で熱も発疹も治るので、
「三日ばしか」と呼ばれる所以です。

例年、春先に流行り始め、ピークは5,6月になります。
この点でも、陰陽五行では木気に属する邪気で、風の障り、タタリといえましょう。
(ワラ)所詮、感染症ウィルスたるモノは、目に見えぬ厄病のカミですもんね。。

風疹は、もしも、妊娠初期の女性がかかると、胎児に感染し、赤ちゃんの心臓や目、
耳に障害を残すことがあるのです。
国の法定予防接種は、1977~94年の間、女子中学生だけが風疹の予防接種
の対象でした。
ああ、それで、風疹患者が3,40代の成人男性に多いのは、ワクチンを接種
していない人が多いためですね。^^;

ところで、厚生労働省が注意喚起報を出したということですが、その風の便りは
耳に届いてないなあ。。どう注意すればいいのだろう?^^;
「蘇民招来」の八坂神社のお札を玄関に貼れば利くのだろうか?(笑)

風疹は、不顕性(ふけんせい)感染(感染しても発病しない)の割合が高く、
25~50%程度といわれています。
また、一度自然にかかれば一生免疫が続くと考えられています。
そのため、全ての3,40代男性にワクチン接種が必要ではありませんが、
家族や職場など身近に妊娠している、もしくは妊娠を望む女性がいる場合、
医療機関に相談して、ワクチンを接種するほうが望ましいのでしょうね。。