6月に入ると、暦の上では、10日が入梅。
太陽が春分点より東へ80度離れた時点で、立春後125日目に当たる日です。
湿気がピークに達する、日本の雨期の始まりですね。

この頃から日本は雨期に入り、梅雨明けにて終わるわけですが、梅雨明け宣言とは、
気象学的には、
梅雨前線が太平洋高気圧のために北に押し上げられたときということです。

気象庁も言ってるように、梅雨は季節現象であり、その入り明けは、平均的に5日間程度
の「移り変わり」の期間があります
から、いつ入り、いつ明けるかは、ファジーであり、雰囲気ですよ。(笑)
年によっては梅雨明けの発表がされないこともあり、特に東北地方ではこのパターンが
数年に一度の割合で起こるようです。

ところで、今年の暦では、6月20日が「八専入り」とあり、7月1日が「八専終」と
あります。
八専とは、陰陽道に用いる選日で、一年に6回あり、この八専の間は雨が多いのだと
云いますが、どうなんでしょうね?

60日周期で繰り返す干支が、壬子(甲子から数えて49番目)から癸亥(同60番目)の
間の12日間の中に干・支ともに同じ五行となるものが
壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥と8日あるため、八専と総称されて
いるわけです。
だから、「八専入り」は干支とも水の重なる壬子(みずのえね)の日、「八専終」はこれ
も干支ともに水の重なる癸亥(みずのとい)の日となるのです。
このあたりに、水・水で挟まれた期間だからという所以と、暦の入梅後に必ず巡るからと
いうことで、雨が多いと伝えられるのかもしれませんねえ。^^

こうした天干と地支の五行が重なることを「専一(せんいつ)」といいますが、専一の日
は天干・地支とも同じ性質なので、五行の生・克の関係から、
善いことは更に善く、悪いことは更に悪くなるというような増幅効果がある日だと昔の人
は考えたのです。

今は昔、八専は元々軍事上の厄日として兵家で用いられていたのですが、江戸時代には
庶民にも伝わり、種蒔きや普請など建設的なことには吉、
破壊的なことや仏事には凶とされたのでした。
今でも地方地方には、こうした選日の行事や風習が残っているところもあるようですが、
現代一般市民は普通、誰も知らないでしょうね。^^;

6月21日は、二十四節気の中、誰もが知ってる夏至です。
この日は、太陽が黄道の北端、すなわち北回帰線を通るため、北半球では一年中一番日が
長くなります。
陽気は最も旺盛となり、体内を潤す陰気は最も減衰するときで、梅雨明けとともに太平洋
高気圧の勢力が強まり、梅雨前線が北へ押し上げられ、
猛暑になる日が続くでしょうから、水の代謝に気をつけるべき季候となります。
年齢とともに、肌に心に、保湿が大事ですね。(笑)

夏至から45日間、離(南方)の方向から吹く風を「景風(けいふう)」と呼びますが、
夏至の日にこの風が吹けば、五穀豊穣とされています。
今年は、吹くのか?夏至の景風。
古人(いにしえびと)のように、この日の風を感じてみるのも、気の体験の一つかも?^^

さて、6月ですが、代表は13日から19日まで遊行に出かけます。
梅雨雲を超えて南西遥か、常夏の島でガムランの調べを聴きつつ・・・椰子の木陰で
ドンジャラホイ。(爆)
ウパチャラ(お祭)を現地の友人たちと新しい家族とでしてきます。
その間、連絡できませんので、悪しからずご了承くださいね。^^;
Selamat tinggal.スラマット・ティンガル。^^