企業を取り巻く環境は、今後、ますます悪化すると思われる。
今の景気の悪さは、単なる序章に過ぎないと思います。


今後の日本の人口を考えると、未来はどうなるか?
モノつくりに関しても中国や韓国が台頭してきている。


中小企業にとって楽観できる状況はひとつもない。
基幹産業を含め、内需が拡大することは考えにくい。
勿論、基幹産業は外需を求めて海外にでているが、
見かたを変えるだけでは、競争力を後押しするだけの、
要件にはならないと思う。


国内では、新しい市場が生み出されることも難しいだろうし、
今のあり方を変えなければ、国際競争力どころか、アジアの
マーケットでも40%のシェアなんて考えられない未来が待っている。


競争に慣れていない、悪平等で育った人材が戦で勝てるのだろうか?
中国や韓国は、ビジネスに於いて、強敵です。


彼らは、ディペート力に優れている。
到底、日本人が交渉して簡単に勝てる相手ではない。
彼らの交渉術は、非常に老獪である。
押しが弱い日本人では絶対的に不利である。



そのように考えると、組織の何たるかも、組織の在り方も
国際標準に変えていかなければならないと思うのです。
グローバルなんて、声を高らかに言っている時点で、それは、
鎖国同然なのである。


僕も外国人との交流があるが、彼らを観ていると如何に日本人が、
弱いかが見えてくる。
笑顔は良いことだが、厳しい交渉の場で愛想笑いでは舐められる。
自信を持って強い口調で言い切らなければ、彼らには通用しない。


特に西洋人からすれば、日本人は弱腰に見える。
僕は以前、ロシア人と言い合いになって、胸ぐらを掴んで
振り回したことがあったが、それから、友だちになった。
ケンカしたロシア人に言われたが、『藤岡さんは、優しいけれど怖い』
そのように言っていました。



また、僕は日本人らしくないらしい。
彼らにも、間違っていたら、ハッキリと叱る。
ある時、日本の文化の話で彼らと言い合いになった。
僕は彼らの態度が余りにも失礼だったので、大声で
怒鳴った。


すると、彼らは


『ロシアでは、これが当たり前だ』と言ったが、

『ここはロシアではない、日本だ、日本でビジネスをするのなら』

『日本の文化、伝統を尊重しろ、出来ないのならロシアに帰れ』

『お前らのロシアの家に俺が行って、リビングで唾を吐いているようなものだ』

と可笑しな例えを言ったら妙に納得して『ごめんなさい』と謝罪した。



NOはNO、違うことは違うとキッパリ、ハッキリと言う。
一見、当たり前のことだが、言わない日本人が多すぎる。
彼らから見る日本人は、デェスチャーがない分、よけいに
解りにくいし、顔に表情がないと言っています。
なかには日本人には感情がないのかというような意見もありました。


何時ものように話が大きく逸れましたが、内需でダメなら外需でというくらいの
気概とパラダイムという在り方自体を変えていかなければ、強い組織も
競争力も生まれません。


僕は近い将来、日本がアジアというマーケットにおいて大きな影響力を持ち、
ヨーロッパやアメリカを牽引できることを願っています。
その為には関西の中小企業が進歩ではなく、進化する為にパラダイムを
変えなければならないと考えているのです。