人が働くことは、傍を楽にすることです。
それは、家族かも知れないし、社内の同僚かも知れない。


最近は少ないだろうけど、お世話になっている
会社の為かも知れない。


『人は傍を楽にする為に働く』


そうすると、人はどのような状態だったら、
一番効率や効果の上がる働き方が出来るのでしょうか?


答えは、楽しみながら自発的に働いている時です。
楽しいから、働いていても全然、苦痛じゃないのです。
楽しいから、こんなこと、あんなこと、と益々、新しい
発想や、取り組みが成される訳です。



そして、本人は一生懸命に頑張っているので、自らにも
リスペクトでき、上司に褒められでもしたら、またまたエンジンが
もっと、もっと回りだします。



ここで、本題に入りますが、
コーチングとマネジメントは似て非なるものです。


マネジメントは管理を意味しますが、コーチングは、
本人の自発性を高めます。


マネジメントは外側からの動機付け、コーチングは、
内側からの動機付けを促す行為です。


僕らが使う組織マネジメントとは、簡単に言ってしまえば、
抑制と推進を規則してしまうことです。


それは、規律や秩序、仕組みやルールを設けて、実行できる
ように管理することです。


これによって、組織の全体のブレを少なくし、効率を生みだすことを
主たる目的にしています。


反対に、コーチングは、部下に対して質の高い質問をぶつけることで、
本人の自発性を発動させるのです。


一対一の対話の時間をつくる必要がありますが、リーダーと
部下との継続的なコミュニケーションの機会が増えてきます。
だから、信頼関係が醸成されるのです。


これにより、部下は自ら考え、行動し、おまけに責任感も芽生えるので、
大変有効な手法であると思えます。


少し難しい言い方をすれば、ティーチングとは、
一方的に教えることですが、
コーチングとは、本人も余り気づいていない
内なる賢者の声が聞こえるように導くとでも
いいましょうか、潜在化しているモノを
顕在化させる作業です。



これらを学ぶにはメンタル・コーチングの先生には、
専門のカリュキュラムがあると思いますが、


企業の戦略・戦術・行動計画とブレーク・ダウンしていくと、
より具体的な理想の行動が見えてきますので、
その具体的行動と、部下の行動とのギャップを明確にします。



そして、リーダーは、それらにそって部下に質の高い質問をする。
部下は質問に答える為に頭の中で構造化しなければならないので、
構造化し、それを伝えることで論理的になってくる。


僕が思う大切なことは、仕事の意味を自覚できるような質問をすることです。
部下の仕事や一つ一つの行動が傍を楽にする為につながっているんだ。
そのように感じてもらい、部下が物語の主人公になってもらうこと。
これが最も大切なことです。