昨日、一人の相談者が会社に来られた。

お話を聞くと、今まで沢山のセミナーに参加され、

そして、夏以降に、会社を退職されて起業しようと考えているのだそうです。



ただ、セミナーに参加すれば、するだけ分からなくなってきました。

そのように仰っておられました。



戦略という言葉に難しさを感じられているようでした。

そもそも、戦略という言葉は戦争用語であり、

戦争で勝つためにはどうすべきかを数値化したり、

言語化して具現化させるというものですが、

難しく考える必要などない。



何故なら、いくら立派な戦略を立てたとしても、決して

その通りに行くことなんて100%ないからです。

戦地における状況変化などは、当たり前であり、

変化に応じて戦略も変更しなければ、玉砕してしまう。



企業における環境変化も全く同じであり、だから戦略を立てる時には、

環境やそれに伴う状況変化は勿論のこと想定内にしておかなければなりません。だから、戦略は、簡潔であるほうがよい。



戦略は、起承転結の『起』と『結』だけは絶対に明確化しておく必要があります。何のために行うのか、そしてどうなりたいのか。

この二つは絶対に明確化しなければなりません。

この二つが明確になれば、『承』と『転』は意味と意義でつながり、

全体的なダイアログが形成されるのです。



そうなれば、環境や状況が複雑であれ、変化しても、最適な判断によって、

最善策が取れるのです。



もし、意味や意義がつながっていなければ、すべては部分最適や対処療法になってしまい、全体としての効果性は薄れてしまい。戦場に於いては、敗戦を意味します。



僕は、中小企業のアドバイスを行っていますが、

戦略は深く考える必要はあまりないと言っています。



それよりも、大切なことは、時間対生み出す価値との関係や、費用対効果の関係。行動対責任や意義の関係などを考えていけば、そこから紡ぎだされるのは、何故、何時、誰が、何をどうするのか?



そして、それを行えば、どうなっていくのか?

このようなことが浮き彫りになってきます。

WHY,WHAT,HOWが最も大切なことなんです。



だから、戦略を立てる時は、変更を常に想定しておくことです。

目的は明確だけれど、手段は様々。

これで良いと思うのです。