企業などの組織を作る場合、必ず、組織の理念、ミッション、ビジョンといったものがあるはずです。
 創業者や、組織創立時の初期メンバーには、そのような理念が浸透しているかもしれませんが、組織が大きくなるに従って、組織の表面しか見えていない人たちが増えてきます。
 理念やミッションといったものも、形として見えにくいものですから、黙っていても従業員は理解してくれているはずだということはできません。また、それと同時に、組織の理念やミッション、ビジョンといったものは、外部の顧客や投資家たちに対しても、理解してもらう必要があります。

 理念、ミッションといった土台が揺らぐと、組織の存在意義そのものが揺らいでしまいますから、そこはしっかりと組織内で浸透させておく必要があります。

 組織経営を考えた場合、
ミッション・ビジョン

戦略

戦術


の順に考える必要があります。

 更に、戦略、戦術ともに「組織レベル」→「個人レベル」とブレイクダウンしていくことが大切です。

 一般的に、「戦略」よりも「戦術」の方が目に見えやすく、具体的な行動に直接結びついているため、短絡的に戦術レベルから考え始めてしまうことが多いのですが、それにより、企業内の貴重な資源(ヒト、モノ、カネ、情報)が無駄に浪費されてしまう可能性があります。
 また、戦略が明確になっていないと、それを実現するためのアクションの妥当性が適切に評価できないことになってしまいます。

 理念から戦術へ、上位レベルから順に明確化していくことにより、経営資源を必要な部分に集中することができます。