全体的な仕上がりですが、印刷物にはなんでもかんでも盛り込めばいいというわけではありません。あえて要素は「泣いて馬謖を斬る」ように絞り込んでください。とりあえずあれもこれも入れておこう、というのは一種の手抜きです。絞り込んだ要素によってどれだけの反応があったのか、ということを経験するうちに、市場でのウケるポイントが飲み込めてきます。

最後に、これをどうやってお客様の目に触れさせるか。

例えば、営業マンが手で持っていく。新聞に折り込む、雑誌広告として出稿する、その他にもタウン誌・PR誌に出稿する、DMに封入する、ウェブ上に掲載する、ポスティングする、大通りで手配りするなど、さまざまな方法があります。

さらに、紹介キャンペーンを行ってお客様をセールスマンにしてしまう、カラオケボックスや喫茶店、レンタルビデオショップ、不動産屋のカウンター、レジ脇に置いてもらう、ファミレスのラック置き、宅配ピザ店の配達時の手渡し、駅貼りする、などあらゆる媒体を検討してください。

また、あなたが経営者なら、制作の段階から営業マンの意見や知見などを取り入れて参加型制作物とすることで、内容の濃いものにし、また営業方のいいわけを封じることもできるかもしれません。

実際に印刷を発注する際は、必ず合い見積もりをとってください。最近では少なくなっていますが、たまに新しく顧問先となった会社さんでも印刷屋さんにボラれていたことが発覚したりします。印刷物が多い会社では、適正価格になって浮いた印刷代金で私の顧問料が払えてしまうというケースも少なくありませんので、ご注意を。
<この項おわり>