2●シャレ、擬人型
「おカネは貸せませんが、知恵は貸します」(財テク誌)
「また、テトリストが増えてしまう」(ゲーム)
「イエスの生まれた日に、ノーとは言えない」
「ひとりでチンと暮らすのよ」(冷凍食品)
「スーツも、中3日なら型をこわさない」(百貨店)
「ウチの子にかぎって、かっこいい」(子供服)

カッコイイ!というのは人や世代によって価値観が分かれるところですが、オカシイ!というのはストライクゾーンが広かったりします。そこで、コピー・メッセージでも、笑いをとって憶えてもらおう、好感を持ってもらおう、というアプローチ方法が選択されます。

ですので、テレビCMなどは「面白くって、よくわかる」なんていうのが理想だと思うのですが、実際にはタレントさんのキャラクターに頼った感じの仕上がりが多いかもしれませんね。

このパターンのコピーワークでは、一見コトバ遊びのようにも受け取れますが、おもしろさの中にも、ちゃっかりと商品ベネフィットを織り込んでいたりして、消費者としては油断がなりません。

作り手としては、逆に言えば、商品のどの点に着目すれば愉快なシーンが醸成できるか、訴えたい特長をどの方向から表現すれば笑いを誘えるか、という視点から考えていくことになります。

不況時に限らず、いつの時代にも笑いは人の胸襟を開き、好感度を高めます。初対面の人と話すときも、ユーモアというステージから始まるとうまくいくではありませんか。