前にも記したことがあるが、中国でスパイ容疑で拘留された日本人は、左翼的で友好人士の場合が多く、私の如く日本人の業界仲間からは右翼と見なされていた人達にはスパイ容疑などかけられなかったことも事情を語っていると言えるでしょう。自分達は日本では左翼と見なされているが、本当の友好人士と思い込み、「変な助言や意見具申」等するからでしょう。歴史上も今も日本にとり好都合だった事柄を提起して、中国側に感謝し褒め上げてやった方が遥かに好ましい対応方法であると、私の経験上からも言えます。
若干例示しますと、最近中国で和服を着た女性が厳しく批判されたとのニュースがあったが、日本ではチャイナドレスを着用しても誰からも批判されないし、和服は本来古代中国での服装が日本に伝わり徐々に変化してきたものであり、前漢末期の王昭君や唐代の楊貴妃の服装が、チャイナドレスよりも和服に似ているこもテレビドラマ等見ればわかるでしょう。チャイナドレスは本来満州族の旗袍(チーパオ)であり、乗馬し易い様に裾割れがしてあるが、イギリスの上海統治時代に割れ目をより高くされたと言われています。本来中国漢民族の服装ではなかったが、中国人の大らかさから普及定着したものだと指摘して良いでしょう。
もう一つ例示すると「ラーメン」があります。現代ではすっかり簡便な和食として世界中に周知されるようになったが、本来は中国山西省の拉面(ラーミェン)で、小麦粉を練り上げ左右に伸ばし、それを折るようにして何回も繰り返すと包丁で切らなくても細い面に仕上げることができるわけです。
北京の山西省レストランに行き、何度も食べたことがあるが、素朴な味わいだった記憶しています。
ラーメンの本家は中国だとわざわざ主張しないところが、さすが中国の大らかさだと言ってやっていいでしょう。
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では何故遣唐使の派遣中止を天皇も受け入れたのでしょうか?それは上記円仁等の大陸の情況は悪化しており、新たに得られるものは少ないとの情報がある程度共有されていたからだと見られる。円仁も道真も学究肌の人間で、且つ直言居士で真実を極めようとの意欲が強く、天皇家には重用されたが、摂政関白など取り巻連中には煙たがれていたと推察されます。歴史を回顧してみれば、当時の日本は平安時代の隆盛期に入り始めた時代で、藤原道長がわが世の春を歌ったり頼道が宇治の平等院を建てたりしたのは、更に100年余後である。一方中国大陸の唐は、道真が大宰府に赴任した901年の僅か6年後には滅亡し、朝鮮半島は高麗により統一され、大陸の方は北宋となり、その後には南宋となっていった。
円仁は808年15歳の時に最澄に師事し、比叡山延暦寺で29歳まで修業したが唐に渡るのは天候などの原因で2回失敗し、3回目の838-6-13に博多を出港し、同年7月2日に揚州(揚子江北岸にあり南京の手前で、奈良時代に来日した鑑真和尚の出発点でもあった)に上陸したが、希望していた天台山等には行けず、幾多の問題で翻弄され、中国各地を動き回り帰国したのは847-12-14と十年近く経った後だった。30年余前入唐の最澄や空海の滞在期間が一年間前後だったのとは対照的であったが、学ぶものも多かった。日本にとって大変ありがたいことは、彼は探究心が大変強く、更に長期にわたり日記に記録し、それを持ち帰り報告書にまとめて上奏したことです。
更に近代に至りその日記内容を解読し70年近く前に書物にまとめた人が居たことである。なんとそれはアメリカ人であり、駐日大使にもなったライシャワー博士である。最初は英語版であったが、60年前に和訳版が出されたので、私はそれを購読したが318ページに及ぶ大作であった。彼は日本生まれでハーヴァード大学(燕京研究所所長でもあった)、パリ大学を出て東大や京大でも研究活動をされ中国や日本の歴史にも精通された学者でもあった。原文は「入唐求法巡礼行記」であるが、和訳版は原書房から「円仁唐代中国への旅」として出ているので、興味のある方が図書館で閲覧されるようお勧めしたい。
印象に残った点は、中国の仏教界は腐敗堕落したこともあり皇帝から弾圧されたこと、民間の文化レベルや生活レベルはあまり高くなかったこと、仏教聖地である五台山(太原市の150km北方にあり、私も訪問したことあり)訪問は民間でも好かれていて、日本のお伊勢参り同様周辺の通過地点の人々の親切な対応対を受けられたこと、移動に伴う役所の手続きは近代同様煩雑だった(改革開放前は出張など中国内移動には旅行証が必要だった)、山東省東端部には新羅人(朝鮮人)の居住地があったこと、唐での諸費用は砂金を持参したが追加が必要な場合日本からの来訪者に砂金が託されていた等々であるが、マルコポーロの東方見聞録よりも真実を記していると思われ、皆様の一読を推奨いたしたく。
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]]>近日中に菅原道真が何故学問の神様に祭り上げられたか、私見を披露させて頂きます。
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人類の文明は多くの試行錯誤を経ながらも進歩、発展しています。克服されたはずの権威主義とか専制主義等の古い時代に戻ろうとすることは、誰の利益にもならないことを銘記し、遵守すべきでしょう。
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中国の時代錯誤的価値観は明確に指摘すべきである。即ち、人類の歴史的発展は専制主義的な法令を持ち、政府首脳を批判したり政権与党に対抗する政党を設立したりする自由な活動を許さないのは、国境を越えた普遍的な真理に反していることを教えている。中国も以前は南アフリカの人種差別であるアパルトヘイトに反対する運動を支持したり、資本主義国での労働者によるストライキを支持したりしたこともあるが、いつの間にか中国のトップは実質的に封建時代の皇帝の如き存在と見なすようになってしまった。
中国の政治動向を自由と民主主義に反するとの批判は多いが、欧米や日本など西側諸国の価値観による批判は、ほとんど効果がない。何故なら西側諸国の価値観による批判は、社会主義国では正しいものであるとの理解に導かれるからである。これは共産主義特有とも言えるもので、日本でも言える。自民党の1/10程度の支持率である日本共産党の自民党など政権与党を批判するとき、あたかも自分達こそ日本国民の総代表であるかの如く、説教じみた高い目線で厳しく批判し、或いはののしることが度々あるからである。効果的なのは、中国も公言していたり、確約したりしていることを、根拠を明示して繰り返し批判することである。例えば、最近の中国は覇権主義的であるが、1972年9月の日中国交回復時、日中両国は覇権主義に反対すると明確に公約したことを繰り返し指摘すべきである。最近は太平洋の西半分はアメリカと二分して管理しようと言う一方で、発展途上国に返済困難になるような借款を与えて、見返りに中国の基地を作ってしまうこと、戦前海洋国家の日本が同時に大陸国家たらんとして、中国各地に租界地を設ける等支配下に置いた過ちは、歴史に学べとして二度と犯すなと言う一方で、大陸国家の中国が同時に海洋国家たらんとしているのは明白で、中国こそ歴史に学んでいないと強く指摘すべきであろう。
更に深刻なのは、日本の領土が狙われていることである。尖閣諸島周辺に毎日の如く艦船を徘徊させた上中国領土として法律まで作ってしまっていること、尖閣諸島には気候観測施設など日本の施設の建設を急ぐべきであろう。沖縄も以前は中国に朝貢しており、中国傘下の土地であったとの論調も出始めているとのことで警戒すべきであろう。又北海道を含めて自衛隊基地近くの土地が中国人や中国系企業により購入される事案が増加傾向にあるとのことであるが、外国系企業や個人が購入する場合、相手国の法令に見合った対応をするよう法令の見直しが必要になろう。
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例えば、中国で使われる民主主義、自由、解放等の言葉は日本や欧米の概念の反対の場合が多く、逆に中国側はアメリカでの政権への過激な反対運動をとらえてアメリカの言う民主主義こそ詭弁であると主張する。何故反政府活動や反政権政党の活動の自由が保障されるのが民主主義の根幹であると指摘しないなのだろうか?
文革時代に中国に出張していたメーカーの技術者と紅衛兵との座談会で、紅衛兵が「日本の皆さんは家庭でテレビを見られるような贅沢をしているが、労働者階級の国際的連帯行動で示す意味でもアジアアフリカ諸国の労働者達への援助に回すべきではなかろうか」と指摘された時、日本の技術者から「そんな必要はない。それは彼らに不労所得を与えることになり、貴方達の言う搾取に手を貸すことになる。貧しい彼らは自分でしっかり働いて自分の金でテレビを買えばよいだけのことであろう」と反論、紅衛兵は話題を変えてしまったことがある。要は彼らの言う言葉や概念で指摘するのが、効果的であること示している。台湾問題も内政問題と中国大陸側は言い、場合によっては軍事的対応も辞さないと言うが、中国は一つだと認めることと同じ意味ではない。中国大陸側が真に民主的体制になり、台湾の人々が一つになることを認めた場合に初めて一つになれるのであって、台湾問題の最重要なことは台湾の人々の意思を尊重し、彼らの平和な生活に悪影響を与えないことを基礎とすることである。有史以来中国共産党やその政権が台湾を支配したことは一度もないことは、何度でも提起して重視させるべき基礎的条件である。
歴史に学ぶことの重要性を中国は何度も強調してきたが、最近の中国は歴史の教訓に逆行している。中国のみならずアジア諸国は近代に至る迄、経済、軍事両面で弱体だっただけでなく国際的競合的存在であることを重視しなかった為西欧諸国に支配され、19世紀半ばより中国の香港、マカオがイギリスやポルトガルに支配されるようになったことを教訓にするのではなく、最近の中国は、昔の西欧諸国のやり方を真似している、即ち歴史の発展に逆行していることは明白である。日本との関係についても類似現象がある。それは日本各地で中国人やその代理人が日本の土地を買い始めたことであり、気付いた時には戦前あった中国での租界地の如き存在になってしまう危険性を帯び始めた。日中関係の原則の一つである互恵平等の精神に照らして、日本人が中国で認められる条件以上の優遇条件は認めるべきではない。売買ではなく長期借用にすべきであろう(法令化すべきだ)。土地問題では以前北京駐在時代に私自身日本人学校を建設する為、中国当局と交渉したことがあるが、長期借用であった(北京の東郊外の空港路の途中で確か一万㎡、95年、3億円余だった)。
最近、日本人がスパイ容疑で“逮捕”される案件が継続しているが、私自身の経験(逮捕はされなかったが事情徴収を受けたことあり)も含めて、以前若干記したが見聞したことを含めて、近日中にレポートしましょう。
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