スーパーの売上高、3カ月連続で昨年割れが続く。

・日本チェーンストア協会の発表では、10月の全国スーパー売上高は

 前年比0.9%マイナスだった。

 中でも食料品は野菜などの相場安も影響して、2.2%減となった。


・日本スーパーマーケット協会の発表では、既存店の売上高は

 前年同月比1.3%のマイナスだった。

震災後の復旧で伸びていた売上も夏以降は一段落し、消費者の懐は締まっている。


小売店の年末商戦は少しずつ活気をおびて来ており、

今月の序盤戦においては各社・出足好調の情報が報道されている。

・百貨店の歳暮商戦はそごう・西武が5%増、三越日本橋店は0.2%増、

・スーパーのイオンは2割増、

・コンビニのおせちはセブンイレブンが4割増、ローソンは6割増、

今年のクリスマスは23日から3連休のファミリークリスマス、、

お正月も家族揃って健康であることを改めて祝うムードが盛り上がって来ている。

その中でもコンビニ各社は高齢化を背景に予約販売に力を入れており、

商品力が認知されるに当って、予約関連商品の売上を伸ばして好調に推移している。


日本より早く始まった米国のクリスマス商戦は25日から本格的に始まった。

その中で驚くのは目玉商品の価格の安さ、

・ウォルマートの19型液晶テレビは98ドル(約7600円)

・家電量販店ベストバイではシャープ42型液晶テレビは199.99ドル(約15500円)

なんと日本での価格の半額以下で販売し、売上確保を競争している。

それでも今年の年末商戦は昨年の伸びを下回るだろうとの予測が出ている。


国内の小売業だけでなく、これから忘年会シーズンを迎える外食産業でも

・ワタミの主力「和民」はメニューの見直しで1品当りの価格を

 最大25%引き下げてテスト営業すると公表した。

外食の価格低下は小売業の価格へと影響が出て来ることは間違いない。


異業種間を含めて価格の低下圧力は強まり、企業の利益を圧迫する。

・セブン&アイHDのそごう・西武百貨店ではグループのPB商品売場が拡大している。

 PB商品「セブンプレミアム」は来年から百貨店全店(八王子店除く)に導入し、

 百貨店の客層に対し商品選択の巾を広げ、販売点数アップや店の支持向上につなげると同時に、

 高値入のPB商品で利益の確保を狙っている。

・ファミリーマートは25日、東京代官山に中高年顧客を想定にした

 「大人向けコンビニ」を開店した。

 商品単価が通常店より1割弱高い商品の品揃え700種類を増やし、

 高齢化が進む中で中高年が満足する品揃えを目指して検証して行く。


国内、海外ともに先進国の消費者は慎重派が増えていると調査結果がでており、

今年の年末は盛り上がっても、その後の消費は冷え込むことは十分想定される。

その打開策として

・何を新規に取りこむのか、拡大するのか。

 (止めるもの、縮小するものが出る)

・オペレーションコストを増やさない、又削減する。

 (新規導入で売上が増えてもコストが増えれば利益にならない)


それについて、惣菜(中食)関連で言えば

・手作り感のある商品

・顔の見える商品(素材から調理まで作り手が見える)

・消費する場面が見える商品(消費提案)

・社会的貢献が意識される商品

・お得感、消費の楽しさが見える商品

これらの要素が消費者の消費拡大を促すキ―になると予想している。


今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net